ユベントスは公式サイト上で「スーパーリーグ構想からの脱退に向けた協議を呼びかけた」と発表いたしました。「完全に袂を分かつのか」によって評価が変わってくるでしょう。
UEFA (や FIGC)の軍門に下る意向での『スーパーリーグ構想からの脱退』であるなら、「このタイミングで行動に移すことは愚行」と言わざるを得ません。
クラブが『スーパーリーグ構想からの脱退』を正式表明することとの引き換えで UEFA から FIGC に「不正会計疑惑に関する一連の訴追を断念しろ」との圧力をかけさせることが選択肢として存在したはずだからです。
ここでポイントとなるのはスペイン紙・アスが報じた「UEFA がユーヴェを UEFA のコンペティションから3年間締め出すと脅した反論の余地がない証拠を持っている」との記事です。
※ ユベントスは公式声明の中で「UEFA からの制裁に言及した記事の内容は事実ではない」と言及
当事者内でも見解が割れているため、注目点はレアル・マドリードが「一般司法でどのような動きを見せるか」になるでしょう。
ユベントスが UEFA からの大会追放を示唆されていたと仮定した場合、「レアル・マドリードに “スペインで” UEFA を相手取った代理戦争をしてもらう」ことは合理的です。
- ユベントスが “イタリアで” 原告になった場合:
- スポーツ司法(CONI や FIGC)は使い物にならず
- 一般司法は判決までに時間がかかりすぎる
→ UEFA からの制裁中に判決が出ない
- レアル・マドリードが “スペインで” 訴訟を提起する場合:
- 「UEFA の圧力で『参加予定クラブ』が脱退を強いられて経済的損失を被った」との主張が可能
- 「脅迫に該当するか」や「損失額」は “スペインの訴訟基準” で認定される
このような “したたかさ” があれば、復権することの難易度は高くはないでしょう。
逆に気骨がなければ無様な醜態をさらすだけです。この場合は『クラブ売却』を選択した方が好ましい未来を手にすることができると思われます。
クラブが目指す方向性が不鮮明であることはポジティブではありません。経営陣がクラブの経営方針を明示するのかに注目です。