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ユーヴェ、レアル、バルサの3クラブがスーパーリーグに関する訴訟で UEFA を下す

 ユベントスは公式サイト上で欧州司法裁判所の判決を評価するとのコメントを発表いたしました。UEFA による懲戒を禁じ、判決に従わない場合は罰金および刑事訴訟を警告する内容になっています。

画像:Super League
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 コロナ禍を機に欧州ビッグクラブの12クラブが『スーパーリーグ構想』を電撃発表したことでイングランド勢はサポーターが猛反発。最終的にレアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスの3クラブが構想に残りました。

 脱退した9クラブは UEFA に「協力金」を支払う形で軍門に下りましたが、ユーヴェなどの3クラブは徹底抗戦を選択。

 「チャンピオンズリーグからの排除」など懲戒を進める UEFA に対し、該当の3クラブは司法裁判所に提訴。結果は「原告の全面勝訴」となりました。

 「UEFA はスーパーリーグ構想に参加したクラブに対するすべての措置を取り消す義務を負う」との判決が出たのですから、どちらが “勝者” は言うまでもないでしょう。

 

 スーパーリーグ構想が瓦解した際には UEFA のチェフェリン会長を「豪腕」と持て囃すサッカー・メディアやライターが散見されましたが、実態は真逆です。

 UEFA は「(当初から)排他的な地位」にあるのですから、独禁法に抵触するリスクが高いことは自明です。“検索の精度” を武器にヨーロッパ市場で圧倒的な地位を築いたグーグルが独禁法違反になっており、訴えられた UEFA が敗訴となることに驚きはありません。

 「グーグルは独禁法に抵触するが、UEFA は抵触しない」と認定するのは非常に困難だからです。

 

 今回の判決で勝者となったのは「レアル、バルサ、ユーヴェの3クラブ」です。これらのクラブは『スーパーリーグ構想』を今後も公言できる立場を手にしたことで堂々と UEFA を恫喝できるからです。

 一方で脱退した9クラブは UEFA と同様に敗者と見なされるでしょう。スーパーリーグでの発言力は減少しますし、『特権』を剥奪されても文句は言えなくなることが理由です。

 苦境に立たされることになった UEFA が今後どのように振る舞うのかに注目です。