アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 セリエA第37節ミラン戦に 0-1 で敗れたユベントスの監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「試合後に選手たちへ感謝を示しました。このようなシーズンでこれ以上のことは不可能だったからです。1月に勝点を剥奪されてから私達が経験した激動を知る由もないでしょう。
セビージャでの敗退で緊張の糸が切れてしまいましたし、私達のシーズンはそこで終了しました。
これでチャンピオンズリーグ出場権を逃すことになります。しかし、私達はピッチ上で勝点69を獲得しましたし、サレルニターナ戦での勝点2もあります。
ピッチ上では私達はトップ4です。チャンピオンズリーグに出場するチームは私達への制裁による恩恵を享受した部分もあるのです。今日の試合で勝っていれば判定が変わっていたかも知れません。しかし、シーズンで違いを生むのは1試合だけではありません。
復帰した時に勝つことが困難であることは分かっていました。しかし、勝つことが常に目標ですし、私達は勝利を目指しているのです。
ユーヴェは9年間の重要な勝者のサイクルが存在しました。今は3年に渡って勝利から遠ざかっています」
レオナルド・ボヌッチ選手:
「難しいシーズンでした。困難の中で私達はグループとしての価値を示し、勝点69にまで伸ばしたのです。
エンポリ戦は重要な岐路でした。私達は良いグループですし、目標に向けてハードワークをして来ましたが、残念な結果に終わりました。これがサッカーですし、受け止めて前を向き、自分を責めないようにしないといけません。
また、運にも恵まれませんでした。悲しみを覚えていますし、失望もしています。予期せぬ困難にも見舞われました。私自身も困難でしたが、その中で貢献しようとしました。
今日はタフな日です。すべてのことに疑問符が付いています」
ミラン戦での敗因は「ガッティ選手の判断ミス」でしょう。カラブリア選手からのクロスが入っている直前にジルー選手の位置を横目で確認するも、クロスを上げる動作に合わせて1歩前にステップしてしまったからです。
実際のクロスはファーサイド。左足を1歩後ろに下げた形でクロスへの対処をしていれば “抵抗” はできたでしょうが、前にステップをした時点でガッティ選手に為す術はありませんでした。
この拙い守備は来季以降の改善点になるでしょう。
チームに関してですが、ヨーロッパリーグ敗退で今季終了となったのは紛れもない事実です。セリエAでの獲得勝点が順位に反映されないことは CONI のスポーツ保証委員会が「差し戻し」を命じた時点で見えていたからです。
チャンピオンズリーグ出場権を獲得できなければ契約満了による退団となる選手が複数いる状況で「最後まで戦う」とコメントしても、実際のパフォーマンスが低下している事実は隠し通すことはできませんでした。
最終節ウディネーゼ戦も「数字上では大事な試合であるもののメンタル的には消化試合」となるでしょう。どのような形で 2022/23 シーズンを終えることになるのかに注目です。