アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 セリエA第19節アタランタ戦に 3-3 で引き分けたユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「まずはカンピオナート前半戦を総括しましょう。チャンピオンズリーグからは敗退してしまいましたが、勝点38を獲得しました。VAR による誤審がなければ勝点を伸ばし、ナポリに次ぐ位置にいたはずです。
この道を歩み続けなければなりません。選手たちはフィジカルの強いアタランタを相手に良い試合をしました。大きなプレッシャーから2日後ということもあり、集中を保つことは簡単ではありませんでした。
選手たちは責任感を示してくれています。年始からの継続性を示そうとする意欲を見せてくれました。
試合はミスによって3失点を喫したことで難しくなってしまいました。しかし、直近の10試合では8勝1分1敗です。私達はコッパ・イタリアやヨーロッパリーグでの仕事もしなければなりません。
選手たちを称えなければならないでしょう。2位争いを演じていて突然10位に降格させられたのです。成果を剥奪させるのは心理的にも厳しいことですから。
誇りを持ち続けましょう。リアクションとパフォーマンスに満足しています。不運にもミスによる代償を支払いましたが、上手く対処しました。
2-3 となった後に気持ちが折れていれば、2-5 になる可能性もあったのです。しかし、私達は秩序を保って試合に留まり続け、素晴らしいシーズンを過ごしている並外れた選手であるダニーロがチャンスを活かしたのです。
チャンピオンズリーグの出場権を獲得するには勝点70は必要でしょう。それは困難です。私達は落ち着いて仕事に取り組まなければならないですし、エネルギーを回復させるための1週間があります。
モンツァ戦、コッパ・イタリア、ヨーロッパリーグ。どこまで行けるのかを今の段階で考えるのは困難です」
アンヘル・ディ・マリア選手:
「重要な勝点1です。いくつかのミスはありましたが、私達は偉大な試合をプレーしました。私達は改善しなければなりません。
勝点22に戻されたことは厳しいことです。しかし、同じメンタリティーでなければならないのです。
チャンピオンズリーグは不可能な目標ではありません。私達ユーヴェは勝ち続けるメンタリティーが備わっているからです。ティフォージと共に仕事をし、4位の座を追い続け、力強さを保たなければなりません。
多くの問題があり、困難な時です。しかし、私はここで満足していますし、クラブが強さを持ち、私達がコンパクトさを保って仕事をすることが重要です。
私の優先順位は家族です。私達全員がここで良い生活をしていますし、幸せです。イタリア最大で欧州のビッグクラブの一角を占めるクラブに在籍しているのですから」
打ち合いの末の 3-3 でしたが、枠内シュート数が 8-4 だったことを考えると「3失点」は反省しなければならないでしょう。ただ、いずれもミス絡みだったため修正は施しやすいはずです。
- 1失点目: シュチェスニーがシュートブロックをミス
- 2失点目: ダニーロが縦パスをスカルヴィーニに渡してしまう
- 3失点目: A・サンドロがブックマンのマークを外す
GK を含む最後尾で致命的なミスが出てしまうと失点は避けられません。また、この試合では「経験のあるベテラン選手のミスで後手に回る」という状況になってしまいました。
その状況を挽回して勝点1を獲得できたのはプラスですし、この試合で得た教訓をシーズン後半戦に活かすことができれば「レッスン」として消化することは十分に可能と言えるでしょう。
監督や選手ができるのは「ピッチ上で最高の結果を残すこと」です。周囲の “雑音” に惑わされることなく、シーズン後半戦を戦い抜いてくれることに期待です。