『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスがモウリーニョ監督から構想外を告げられたカルスドルプ選手の獲得に前向きとのことです。
ただ、敵に塩を送ることになるローマは「完全移籍」を希望していることから両クラブの間には隔たりがあると見られています。
カルスドルプ選手は1995年2月生まれの27歳。右サイドの守備的な選手で今季は右 WB として公式戦11試合に出場している “計算ができる選手” です。
しかし、11月9日のセリエA第14節サッスオーロ戦でカルスドルプ選手は途中出場するも緩慢さにモウリーニョ監督が激怒。「1月の移籍市場でチームを去るべき」と突き放しました。
そのため、右サイドの守備的な選手が手薄になっているユベントスも「カルスドルプ選手の移籍先」として候補になっているのです。
ユベントスとローマの思惑は以下のとおりです。
- ユベントスの思惑
- クアドラードを温存できる控え選手が欲しい
- 安価でカルスドルプを獲得できるなら儲けもの
- カンビアーゾの呼び戻しも選択肢
- ローマの思惑
- 2023年1月の移籍市場でカルスドルプを放出したい
- 2025年夏までの契約があるため完全移籍での放出が望ましい
ローマは「(クラブ基準で高給取りである)カルスドルプ選手の放出」を希望していますが、ユベントスは『カルスドルプ選手の現行契約』を引き継いでまで獲得する意思はありません。
「ユベントスの右サイドはクアドラード選手が1番手」であり、ユベントスが今季後半戦で必要としているのは「クアドラード選手を休ませることができる有能な控え選手」だからです。
カルスドルプ選手が出色の活躍を見せれば、2023/23 シーズンは右 SB/WB のレギュラーになれるでしょう。そのためにユベントスは「買取オプションの付随した期限付き移籍」を条件とするはずですが、これだとローマは首を縦に振らないはずです。
だから、プランBとしてボローニャに期限付き移籍中のカンビアーゾ選手の早期呼び戻しが選択肢として浮上しているのです。
カルスドルプ選手が “損切りせざるを得ない選手” であるなら、敵に塩を送る形になってでも放出に踏み切ることでしょう。しかし、ローマは「現金化による回収」を狙った動きをしています。
クアドラード選手以外にも “右サイドの守備的な選手” を補充したいユベントスの首脳陣が2023年1月の移籍市場でどのように立ち振る舞うのかに注目です。