ユベントスは公式サイト上でプリマベーラ(= U-19)を率いていたアンドレア・ボナッティ監督が退任すると発表いたしました。Bチーム(= U-23)を率いて欲しかっただけに人材の流出を惜しむことになるでしょう。
ボナッティ監督は1984年8月生まれの37歳。ラツィオのプリマベーラを率いており、ユベントスには2019年夏に U-17 の監督として加入。2020/21 シーズンからはザウリ監督の後任としてプリマベーラの監督に就任しました。
プリマベーラを率いた2シーズンではカンピオナートをプレーオフ圏内で終え、2021/22 シーズンは UEFA ユースリーグでクラブ史上初の準決勝進出を成し遂げました。
また、プリマベーラの逸材をBチーム(= U-23)に送り込む育成の手腕も発揮しました。それだけに 2022/23 シーズンはBチームを率いてセリエCを戦って欲しいとユベントスは考えていたことでしょう。
ただ、ボナッティ監督とユベントスは別々の道を歩みことになりました。その理由は「Bチームよりも戦力があるチームからオファーを受けたから」ではないかと思われます。
ユベントスのBチームは U-23 が主体であるため、所属リーグを上位で終えるポテンシャルはあるものの “優勝争いをするチーム” とは見なされていません。
監督は「チームを上位に導くほど評価が高まる」のですから、セリエB昇格が現実的な目標となっているチームからの『ファーストチームの監督』のオファーに応じることは自然なことと言えるでしょう。
ユベントスはBチーム(= U-23)とプリマベーラを率いる新たな指揮官2名を探す必要が生じていましましたが、これは育成が機能している証拠でもあります。
ボナッティ監督の新たな旅路が順風であることを祈りつつ、プリマベーラの新指揮官が誰になるのかに注目です。