ユベントスは公式サイト上で「4億ユーロの増資に対し、91.75% が購入された」と発表いたしました。キャピタルゲイン問題が浮上している状況でしたから、まずは一安心と言えるでしょう。
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まず、ユベントスはアニェッリ家の資産管理会社でもある Exor が親会社でクラブ株式の 63.8% を保有しています。今回の増資においても Exor が 63.8% 分(≒ 2億5500万ユーロ)を引き受けることが事前に決定していました。
これはそうしないと、他の株主がクラブ経営を乗っ取ることが可能になるからです。
したがって、36.2% 分(≒ 1億4500万ユーロ)が公募となり、29.95% が購入されました。残った 8.25% 分(≒ 3300万ユーロ)は12月20日および21日に再度募集がかけられると言及されています。
ユベントスはキャピタルゲインを水増し計上することで決算書を改ざんした疑惑に直面しており、昨季までの経営陣や幹部が取り調べを受けていた状況にあります。
増資の引き受け手が現れない事態も懸念されていましたが、「最悪の事態は回避された」と言えるでしょう。“当面の運転資金” を確保できたことで「ピッチ上での成績を挽回すること」が喫緊の課題となります。
クラブが再建のきっかけを掴み、浮上の兆しを見せることができるのかに注目です。