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【採点】 2021/22 セリエA第5節 スペツィア対ユベントス

 2021/22 セリエA第5節スペツィア戦はデ・リフト選手のゴールで逆転に成功したユベントスが 2-3 で逃げ切り、今季リーグ戦の初勝利を手にしました。

画像:決勝ゴールを決めたデ・リフト

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2021/22 セリエA第5節 スペツィア対ユベントス
表1:先発メンバー(2021/22 セリエA第5節 スペツィア戦)
  Spezia Calcio
[4-2-3-1]
Juventus FC
[4-4-2]
GK 1: ズート 1: シュチェスニー
DF 27: アミアン
15: フリストフ
43: ニコラオウ
20: バストーニ
6: ダニーロ
19: ボヌッチ
4: デ・リフト
2: デ・シリオ
MF 21: フェレール
6: ブラビア
10: ベルデ
25: マッジョーレ (C)
11: ギャシ
22: キエーザ
14: マッケニー
30: ベンタンクール
25: ラビオ
FW 22: アンティステ 10: ディバラ (C)
18: ケーン

 スペツィアのチアゴ・モッタ監督は 4-2-3-1 を選択。アンティステ選手を1トップに配置し、両翼をベルデ選手とギャシ選手が担当する陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。前日会見で先発起用が明言されたデ・リフトとキエーザの2選手とデ・シリオ、マッケニー、ケーンの3選手を先発に抜擢される布陣で試合に臨みます。

 

 試合はユベントスがサイド攻撃でリズムを掴む。7分にマッケニーのフリックでボールを受けたキエーザが右サイドを突破してクロスを送るとケーンが合わせるが、相手 DF に阻まれてしまう。

 15分にはキエーザの右 CK をボヌッチが競ったことで生じたこぼれ球をデ・リフトが狙うもシュートはクロスバーの上。

 試合が動いたのは28分。ボヌッチのフィードに反応したラビオがヘディングで落とすと回収したケーンがミドルシュートをゴール左下に突き刺し、ユベントスが先制する。

 対するスペツィアは33分に右 CK をショートコーナーで再開するとベルデのシュートが枠を捕らえる。これはシュチェスニーに阻まれたが、こぼれ球を回収したギャシが左サイドからゴール右上に巻いたシュートを決めてスペツィアが同点に追い付いて前半を終えることに成功する。

 ユベントスは後半開始と同時にロカテッリとA・サンドロを投入。ボール保有時の活性化を図る狙いを鮮明にする。

 しかし、スコアを動かしたのはスペツィア。49分にロングボールにアンティステが抜け出すとボヌッチのマークを切り返しで振り切ってからシュートをゴール左下に決め、逆転に成功する。

 劣勢となったユベントスはシュートを雨を降らせるがゴールは生まれない。61分のディバラのロングシュートは GK ズーレが横っ飛びセーブで防ぐ。一方のスペツィアは65分に左サイドのクロスからアンティステに決定機が訪れたが、トラップに時間がかかったことでロカテッリがシュートをブロック。

 すると直後の66分にキエーザが左サイドの深い位置でボール奪取をして中央に切れ込み、モラタのシュートのこぼれ球を再び回収して自ら押し込んで 2-2 の同点に追い付く。

 72分にはディバラの入れた左 CK がファーサイドにまで流れたところをデ・リフトが右足シュートを決め、ユベントスが 2-3 と逆転に成功する。

 スペツィアは85分に右サイドのサーラからのクロスを受けたマッジョーレが決定的なシュートを放つが、決定機を察したシュチェスニーが素早い飛び出しでシュートブロックに成功。残り時間も何とか耐え切ったユベントスがリーグ戦初勝利を手にした。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 7.0
 勝利の立役者。85分にマッジョーレの決定的なシュートをストップした功績は計り知れず。2失点は GK の責任ではない。

DF: ダニーロ 5.5
 ギャシとのデュエルで後手に回り、同点ゴールを許した場面では立っているだけだった。守備では評価を下げる一方となる恐れがある。

DF: ボヌッチ 5.5
 先制点の起点となる素晴らしいフィードで持ち味を発揮したが、後半の立ち上がりに縦パス1本で逆転ゴールを許すなど守備では散々だった。緊張感を欠いている。

DF: デ・リフト 7.0
 得意とは言えない左 CB にも対応中。安定感のある守備とセットプレーでの勝負強さで存在感を高めたことが朗報だ。出場時間は自然と増えるだろう。

DF: デ・シリオ 5.5
 左 SB で的確なポジショニングをしていたが、崩しの起点となるなど攻撃面での貢献はほとんどなかった。

MF: キエーザ 7.0
 試合展開に関係なく戦う姿勢を見せ、劣勢の中で貴重な同点ゴールを自らの仕掛けで奪取。左右どちらのサイドでも期待された仕事を遂行できることは心強い。

MF: マッケニー 5.5
 攻守両面の様々な場所に顔を出すスタミナと走力を披露。その一方で周囲の選手との連携面に改善の余地を多く残していることが浮き彫りとなった試合だった。

MF: ベンタンクール 5.0
 レジスタ役を任されたが、ボールを落ち着かせるなどの役割を全うすることはできず。ギャシのシュートがブロックに行った右足に当たるなど軽さが見え隠れしたパフォーマンスだった。

MF: ラビオ 6.0
 裏のスペースへのフリーランニングで先制点のアシストをするなど動き出しでの貢献度も高かった。好調を維持することが課題となるだろう。

FW: ディバラ 6.5
 ゴールは生まれなかったが、スペツィアに同点弾を許した後はシュートが枠を捕らえ続けるなど状態の良さを示していた。周囲の FW 陣と適切な距離感で陣取ることができれば脅威はさらに増すと思われる。

FW: ケーン 6.5
 膠着した試合を動かす先制点で決定力を発揮し、モラタのポジションが保証されている訳ではないことをプレーで示す。結果で継続性を示すことが鍵となる。

 

【交代選手など】

MF: ロカテッリ 6.5
 ベンタンクールとの交代で後半開始と同時に出場。中盤でボールを落ち着かせ、65分にはアンティステの決定機を阻止。すでにチームの出来を左右する存在となっている。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 後半1分にデ・シリオに代わり出場する。ロナウド加入前から見せていたプレーを継続し、チームに推進力を与える。自陣深い位置での連携面には課題が残るが、全体としてまずまずのプレー内容だった。

MF: モラタ 6.0
 59分からケーンとの交代で出場。ポストプレーやプレッシングなどでチームに勢いをもたらす。自身にゴールは生まれなかったが、試合最終盤でのフルスプリントでのプレスバックなど献身性が抜きん出ていた。

MF: ベルナルデスキ 6.5
 67分にラビオとの交代で出場機会を得る。右サイドのアタッキングハーフを担当し、サイドを突破して局面を打開。持ち前のフィジカルも良い形で機能していた。

MF: クルゼフスキ ー
 キエーザに代わり84分から出場する。

 

アッレグリ監督 6.5
 リーグ戦初勝利を手にし、ようやく1歩前進することができた。2失点ともに選手個々の対応が占める割合が大きく、監督が咎められるのは酷だ。左 SB のスタメンにペッレグリーニではなくデ・シリオを起用したことが批判される唯一の要素だろう。

アウレリアーノ主審 6.5
 接触プレーの判断基準が大甘だったことは否めない。ただ、判定基準は一貫しており、ゴール前での細かい判定は的確であったので審判員としての力量は確かだった。