セリエB昇格を賭けたグループ・プレーオフ1回戦が行われ、プロ・パトリアと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は1点を先制されるもラノッキア選手などの得点で逆転し、1-3 での逆転勝利で2回戦に駒を進めました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 12: イスラエル |
DF | 5: ドラグシン 13: アルチビアーデ (C)(→ 34' st. 33: デッリ・カッリ) 16: アンツォリン |
MF | 18: ディ・パルド 6: ペーテルス 4: トロイアーノ(→ 23' st. 21: ヴリオーニ) 8: ラノッキア 17: F・コレイア |
FW | 23: アケ(→ 20' st. 7: ダボ) 11: ブリヘンティ(→ 34' st. 20: レオネ) |
ザウリ監督は 3-5-2 を選択。ディ・パルド選手が DF ラインまで下がることで4バックにも可変するシステムを用い、勝利が求められる一発勝負の昇格プレーオフに臨みます。
先に決定機を作ったのはユベントス。14分にF・コレイアからのパスを受けたラノッキアがドライブシュートで狙うが、GK グレコが好セーブ。こぼれ球を拾って右サイドからカットインしてシュートにまで持ち込んだディ・パルドも阻まれて先制とはならない。
しかし、先制したのはホームのプロ・パトリア。21分にディ・パルドのトラップが大きくなったところでボール奪取に成功したラッテ・ラフが自らドリブルで持ち込んで強烈なミドルシュートをゴール左上に決めて1点を先行する。
突破には2点が必要になったユベントスは27分にブリヘンティからのパスを受けたディ・パルドがカットインして左足シュートを放つが、これも GK グレコの好セーブに阻まれてしまう。
それでもユベントスは34分にラノッキアがやや距離のある位置からの FK を直接決め、スコアを 1-1 の同点に戻すことに成功する。
1-1 で迎えた後半で先に決定機を掴んだのはプロ・パトリア。52分にコライがドリブルで持ち上がってシュートを放つが、アルチビアーデにブロックされたことでボールは左ポストを叩き、ユベントスは難を逃れる。
すると55分にユベントスはラノッキアからの縦パスを受けたブリヘンティがボールを奪われるが、自ら奪還に成功して抜け出すとゴール左下に鋭いシュートを決め、逆転に成功する。
同点の場合はレギュラーシーズンの成績で勝ち上がりが決まるプロ・パトリアはサイドからのクロス攻撃に活路を見出すもシュートは GK イスラエルが正面で難なく対処して追い付くことはできない。
逆にユベントスは後半アディショナルタイムにクリアボールを追いかけたヴリオーニが相手 GK のボールロストを誘発すると、こぼれ球を回収したF・コレイアが冷静にシュートを流し込んで試合に終止符を打つことに成功。
試合は 1-3 で終了し、レギュラーシーズンを10位で終えたユベントスがプロ・ヴェルチェッリの待つプレーオフ2回戦に駒を進めた。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「私達は喜んでいます。勝利だけができると知ってここに来ましたし、すぐにビハインドを背負ったことで簡単ではありませんでした。しかし、私達はどのボールも戦い、偉大な試合をしました。
これはフループとして偉大な勝利です。選手たちは気持ちが入っていましたし、技術的なクオリティーを含めて彼らは試合に勝つために必要なすべてを投入しました。
私達はあらゆる犠牲を払って結果を出したかったですし、道は続きます」
ラウンド突破には勝利が求められる試合で相手に先行されるも前半で同点に追い付き、手にした決定機を活かして逆転に成功する理想的な挽回を見せた試合でした。結果が重要だっただけに「勝利」は評価されるべきでしょう。
ただ、勝利の余韻に浸る時間はありません。なぜなら、5月12日(水)にプレーオフ2回戦が待っているからです。
Bチームの対戦相手はグループAを4位で終えたプロ・ヴェルチェッリです。今回と同様に(ユベントスにとっては)一発勝負のアウェイ戦で勝ち抜けには勝利が求められる状況です。
そのため、プロ・パトリアに逆転勝利した勢いを活かせるかがポイントになるでしょう。ザウリ監督が短い時間でどのような準備をして臨むのかに注目です。