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【採点】 2020/21 セリエA第27節 カリアリ対ユベントス

 2020/21 セリエA第27節カリアリ戦は前半だけでトリプレッタを達成したロナウド選手の活躍により 1-3 で勝利しました。

画像:トリプレッタでチームを牽引したロナウド

 先発した両チームの選手とフォーメーションは下表のとおりです。

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画像:2020/21 セリエA第27節 カリアリ対ユベントス
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第27節 カリアリ戦)
  Cagliari Calcio
[3-5-2]
Juventus
[4-4-2]
GK 28: クラーニョ 1: シュチェスニー
DF 23: チェッピテッリ
2: ゴディン
24: ルガーニ
16: クアドラード
4: デ・リフト
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: A・サンドロ
MF 25: ザッパ
8: マリン
32: ダンカン
4: ナインゴラン
18: ナンデス
44: クルゼフスキ
13: ダニーロ
25: ラビオ
22: キエーザ
FW 9: シメオネ
10: J・ペドロ
画像:キャプテン
9: モラタ
7: ロナウド

 カリアリのセンプリチ監督は 3-5-2 を選択。J・ペドロ選手とシメオネ選手が2トップを組み、中盤ではナインゴラン選手が睨みを効かせる予想された陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。ポルト戦では出場停止だったダニーロ選手をボランチで起用し、クルゼフスキ選手を右ワイドに配置する布陣で試合に臨みます。

 

 試合は10分にユベントスがクアドラードの入れた右 CK から中央でロナウドが高い打点で合わせて先制する。

 1点を先制したユベントスは22分にキエーザのパスにタイミング良く侵入したモラタが右足アウトで狙うがシュートは GK 正面。それでも24分にモラタのクロスに反応したロナウドが倒されて PK を獲得。これをロナウドが自らゴール左に決めてリードを2点に拡大する。

 対するカリアリは29分に左サイドを抜け出したナインゴランからのクロスが得点を感じさせたが、クロスがファーのJ・ペドロに到達する寸前にキエッリーニが CK に逃れてシュートは打てず。

 逆に32分にキエーザの突破から右サイドで待ち構えていたロナウドにクロスが通ると、ロナウドがマーカーのルガーニを上手く外して左足で強烈なシュートを突き刺し、前半だけでトリプレッタを達成する。

 ユベントスはこの直後の34分にA・サンドロが右足を痛めた様子でベルナルデスキとの交代を余儀なくされるも、前半を 0-3 で折り返すことに成功する。

 後半はユベントスがペースを少し落としたこともあり、カリアリが盛り返す。56分に右サイドからダンカンが入れたFKや57分のマリンのロングシュートが嫌らしいコースに飛んだが、いずれもシュチェスニーが CK に逃れる。

 対するユベントスは58分に抜け出したモラタがロングドリブルで持ち上がって決定機を手にしたが、シュートを放つ寸前に戻ったナンデスに身体を入れて防がれてしまいチャンスを逸してしまう。

 一方のカリアリは61分にマリンとのコンビで右サイドを突破したザッパのクロスにシメオネが中央で合わせて一矢報いることに成功する。

 しかし、カリアリの反撃はここまで。両チームともに決定機を作り出したものの相手 GK を脅かす枠内シュートは後半アディショナリタイムのロナウドのシュートだけで試合は 1-3 のままで終了。ユベントスが勝点3を積み重ねた。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 安定したセービングを見せ、チームの勝利に貢献した。

DF: クアドラード 6.5
 ロナウドの先制点を CK でお膳立て。守勢となった際は少しだけ苦労したが、連戦による疲労を感じさせずに好パフォーマンスを見せた。

DF: デ・リフト 6.0
 ゴール前のスペースを消すとともにJ・ペドロも上手く監視して試合から消せていた。

DF: キエッリーニ 5.5
 守備では手堅さを見せていたが、50分に縦パスを相手に苦もなくインターセプトされるのは大きな問題。戦力に計算することはできるものの大一番でのファーストチョイスになるようでは厳しい。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 前線が攻勢を強めている間は上手くサポートし、ボランチの位置でボールを散らすなどバランサーとして機能していた。負傷による離脱がどの程度になるのかが気になるところだ。

MF: クルゼフスキ 6.5
 持ち前とフィジカルと推進力を披露。カリアリがシステム的に本職の SB が不在だったこともプラスに働いた。今後は来季以降の希望ポジションをアピールに本腰を入れるべきだろう。

MF: ダニーロ 6.5
 アルトゥールを温存させるために再びボランチ起用。最後尾からの組み立てでは両 CB の間に落ちて3バックを形成する形も披露した。

MF: ラビオ 6.0
 急造ボランチとしてプレーするブラジル人コンビの動きを加味した上で自身の中盤での役割を柔軟に変更。戦術的な起用方法の幅が広がっており、玄人から評価されるプレーを継続している。

MF: キエーザ 6.5
 左サイドで攻撃時に幅と突破力をチームにもたらす。決定機とチーム3点目のお膳立てをしており、貢献度は非常に高いものだった。

FW: モラタ 6.0
 ロナウドへのアシストは良かったが、自らも前後半に1度ずつ決定機を手にしていただけに1得点は決めて欲しかったところだ。決定力の波を小さくすることが評価をより高めることになるだろう。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.5
 前半だけでトリプレッタを達成し、ポルト戦では不発だったことへの批判に回答。セリエAでは得点王を擁するチームはスクデットを獲得できない呪いがあるが、それを払拭できるかが注目点だ。

 

【交代選手など】

MF: ベルナルデスキ 5.5
 34分に負傷したA・サンドロとの交代で急遽出場。まずまずのプレーを見せてはいたものの、61分に守備対応の不味さを突かれて失点のきっかけを作ってしまった。

DF: ボヌッチ ー
 70分にキエッリーニとの交代で出場。

MF: マッケニー ー
 モラタとの交代で70分から出場。中盤 MF のポジションを担当し、クルゼフスキを最前線に送る。

MF: アルトゥール ー
 83分にキエーザに代わり出場。レジスタの役割を担う。

DF: フラボッタ ー
 83分にクアドラードとの交代で出場。左 SB としてプレー。

 

ピルロ監督 6.5
 試合への入り方を間違えずに前半で勝負の行方を決したことは大いに評価されるべきだろう。今後は週1試合が基本になるためコンディション不良を言い訳にはできない。戦術面でチームの熟成がどれだけ進められるかもポイントになる。

カルバレーゼ主審 5.5
 ロナウドとJ・ペドロへの PK を与えた判定が物議を醸す余地はあるが、判定は妥当と見なされるだろう。むしろクアドラードのハンドの方が PK と見なしやすい。シュートをブロックし、ユベントス12人目の選手として振る舞ったのでマイナス評価。