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【採点】 2020/21 セリエA第29節 トリノ対ユベントス

 2020/21 セリエA第29節トリノ戦はロナウド選手の同点ゴールで追い付き、辛くも 2-2 の引き分けで終わりました。

画像:同点ゴールを決めたロナウド

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2020/21 セリエA第29節 トリノ対ユベントス
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第29節 トリノ戦)
  Torino FC
[3-5-2]
Juventus
[4-4-2]
GK 39: シリグ 1: シュチェスニー
DF 5: イッツォ
3: ブレーメル
99: ボンジョルノ
16: クアドラード
4: デ・リフト
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: A・サンドロ
MF 27: ボイボダ
88: リンコン
38: マンドラゴラ
24: ベルディ
15: アンサルディ
44: クルゼフスキ
13: ダニーロ
30: ベンタンクール
22: キエーザ
FW 19: サナブリア
9: ベロッティ
画像:キャプテン
9: モラタ
7: ロナウド

 トリノのニコラ監督は 3-5-2 を選択。ベロッティ選手とサナブリア選手の2トップが攻撃を牽引し、守備陣はインサイドハーフのベルディ選手を起用する他は予想された陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。前節ベネベント戦からは最終ラインがデ・リフト選手を除いて入れ替え、ボランチの一角にはダニーロ選手を配置する布陣で試合に臨みます。

 

 試合は立ち上がりからユベントスが攻勢を仕掛ける。まずは2分にA・サンドロのパスに反応したキエーザの折り返しにモラタが合わせたが、これは GK シリグが身体に当ててブロック。5分にはキエーザのシュートがシリグの正面を突く。

 対するトリノは6分にアンサルディからのパスを受けたマンドラゴラが強烈なミドルを放つも、シュートは枠のわずかに右へと外れる。

 試合の均衡が破れたのは13分。ユベントスはキエーザが左サイドからモラタとのワンツーでペナルティーエリア内に侵入すると、左足シュートを決めて1点を先行する。

 しかし、トリノは27分にスローインからベルディの折り返しをマンドラゴラがミドルシュート。枠を捕らえたシュートはシュチェスニーがストップしたものの、こぼれ球をサナブリアが頭で押し込んでトリノが同点に追い付く。

 ユベントスは43分にクアドラードのクロスに斜めの動きでゴール前に侵入したモラタがヘディングで合わせたもののシュートは GK シリグが好セーブ。前半は 1-1 で折り返すこととなる。

 後半は開始直後の46分にクルゼフスキのバックパスがサナブリアに渡ってしまうと、ドリブルでエリア内まで侵入されて強烈なミドルを左足でニアに突き刺され、ユベントスは立ち上がりに逆転を許してしまう。

 尻に火が付いたユベントスはサイドからのクロス攻撃でトリノのゴールを脅かすが、GK シリグの好守に阻まれて追い付くことができない。

 それでも79分にクアドラードのクロスを逆サイドで回収したベルナルデスキが折り返すとニアでキエッリーニがフリック。これをロナウドが頭で押し込むが判定はオフサイド。しかし、VAR でオンサイドと確認され、ユベントスが 2-2 の同点に追い付く。

 勝ち越しを狙うユベントスは83分にベンタンクールがミドルで狙うがシリグの好セーブと右ポストに阻まれてノーゴール。一方のトリノも90分のサナブリアのヘディングと93分のバゼッリの FK がシュチェスニーの好守に防がれてこちらの勝ち越せず。

 結局、試合は 2-2 の引き分けに終わった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
サナブリアに許した2点目は CK に逃れて欲しかったのは事実だ。しかし、シュチェスニーでなければ大量失点で敗れていた だろう。それだけ守備があまりに雑だった。

DF: クアドラード 6.5
 アンサルディやベルディなど厄介な相手とのマッチアップで上手く振る舞うとともに良質のクロスを供給。両チームともこちらサイドからの攻撃が機能していた。

DF: デ・リフト 5.5
 クルゼフスキのバックパスのミスから生じた場面での対応は的確だったが、それ以外は褒められたプレーはなかった。費用対効果に見合わない選手だ。

DF: キエッリーニ 6.0
 守備力は悪くはないが、統率力は批判されるべきだろう。特に左 SB のA・サンドロが低調な内容に終始したのは問題。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 開始2分に良いパス出しを見せたが、8分に自らのボールロストでピンチを招くなど浮き沈みの激しいパフォーマンスだった。最終ラインでの守備力が年々悪化しているのは深刻な事態と言わざるを得ない。

MF: クルゼフスキ 5.0
 クアドラードとの連携が全くと言って良いほど噛み合っておらず、ポゼッションもビルドアップの形に一貫性がないため今日の試合では誰もいないスペースにパスを出してサナブリアにプレゼントするなど散々だった。

MF: ダニーロ 5.0
 マンドラゴラにミドルシュートをどれだけ許したかをカウントすべきだ。守備時に消え、ポゼッション時にも存在感を発揮できなくては起用した意味が問われる。

MF: ベンタンクール 6.0
 レジスタ失格と烙印を押されたが、皮肉なことに今日の試合ではピッチ上にいた全選手の中で最も効果的なレジスタの仕事を成し遂げていた。

MF: キエーザ 6.5
 サイドからの突破力とゴールへの執念を見せ、ユベントスが体現して来た “プライド” をピッチ上で表現した。

FW: モラタ 5.0
 代表チームなどで疲労困憊の状態で戻って来たのだろう。前半終了間際に惜しいヘディングがあったがゴールとはならず、ポストプレーでも期待した効果を得ることはできなかった。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
 持ち前の跳躍力を活かしてヘディングシュートでゴールを狙うもシリグの好守に阻まれ続けて得点とはならず。それでも VAR によって貴重な同点弾を奪取。最悪の事態は回避に成功した。

 

【交代選手など】

MF: ベルナルデスキ 6.0
 71分にクルゼフスキとの交代で出場。同点ゴールに結び付くクロスを供給してチームに貢献する。流れの中でも存在感を発揮できればより良かったことだろう。

MF: ラムジー 5.5
 ダニーロとの交代で71分から出場する。ゴール前で攻撃の変化を付ける仕事が期待されたが沈黙したままで局面を変えるまでには至らなかった。

MF: ラビオ ー
 86分にアレックス・サンドロに代わって出場。

 

ピルロ監督 5.5
 試合の入りは良かったが、失点を許してからチームに恐怖感が蔓延して固さが出たことは大きな問題だろう。ポゼッションに重きを置き過ぎて守備時に簡単に振り回されてスペースが生まれるようでは苦戦するのは当たり前だ。

ファッブリ主審 7.0
 前半にベロッティとデ・リフトが絡んだ場面やベルナルデスキのシミュレーションに毅然と対応。また、ダービー戦らしく試合終盤に荒れ始めた展開には選手たちに落ち着くよう促すなど主審として的確に対処していた。