2020/21 セリエA第14節フィオレンティーナ戦はヴラホビッチ選手に先制ゴールを許し、1人少なくったユベントスが 0-3 の大敗を喫しました。
試合に出場した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-4-2] |
ACF Fiorentina [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 69: ドロンゴフスキ |
DF | 16: クアドラード 4: デ・リフト 19: ボヌッチ 12: A・サンドロ |
4: ミレンコビッチ 20: ペッツェッラ 98: イゴール |
MF | 8: ラムジー 30: ベンタンクール 14: マッケニー 22: キエーザ |
22: カセレス 34: アムラバト 6: ボルハ・バレロ 10: カストロビッリ 3: ビラーギ |
FW | 9: モラタ 7: ロナウド |
9: ブラホビッチ 7: リベリー |
ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。クアドラード選手とキエーザ選手が先発に復帰し、前線はモラタ選手とロナウド選手の2トップで試合に臨みます。
対するフィオレンティーナのプランデッリ監督は 3-5-2 を選択。B・バレロ選手がレジスタでボールを動かし、前線でヴラホビッチ選手とリベリー選手が攻撃を牽引する陣容で試合を迎えます。
試合は序盤から動く。3分にリベリーの縦パスに反応したヴラホビッチが抜け出して左足シュートを決め、フィオレンティーナが1点を先行する。
リズムに乗れないユベントスは14分にボヌッチのトラップミスからピンチを招くも、ヴラホビッチのパスミスに救われる。しかし、15分に仕掛けた際にトラップミスをしたクアドラードがカストロビッリを削ってしまい、VAR で一発退場。ユベントスは10人での戦いを強いられることになる。
26分にはボヌッチのパスミスから最後はカストロビッリのシュートがゴール左下を捕らえるが、これは GK シュチェスニーが CK に逃れる。
耐えたユベントスはロナウドが孤軍奮闘でチームを牽引。32分にマッケニーとの連携で左サイドから侵入して左足で狙うもシュートはサイドネット。37分には無回転のロングシュートを放つが、これは GK ドロンゴフスキがブロック。
前半は 0-1 とアウェイのフィオレンティーナが1点のリードを持って折り返すことになる。
後半はユベントスが開始と同時に積極的な姿勢で入る。しかし、GK ドロンゴフスキを脅かすまでには至らない。57分にダニーロのクロスにロナウドが頭で合わせるもオフサイドでゴールは認められず。
71分にはキエーザが縦に持ち上がって右足で狙うも、これは GK ドロンゴフスキが CK に逃れる好セーブ。
すると、フィオレンティーナは76分にラムジーが左サイドに展開するとビラーギがクロス。これがクリアを空振りしたボヌッチの背後にいたA・サンドロに当たってオウンゴールが発生。フィオレンティーナのリードは2点に拡大する。
ユベントスは直後の77分に GK ドロンゴフスキのファンブルを突いたベルナルデスキがドロンゴフスキとミレンコビッチにペナルティーエリア内で挟まれる形で倒されるもノーファールの判定。
一方のフィオレンティーナは81分にボヌッチからボール奪取し、左サイドのビラーギからのクロスに最後はカセレスが押し込み3点目。結局、試合はこのまま 0-3 で終了し、ユベントスは黒星で年内最終戦を終えることになった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
3失点をしたが、防げていれば奇跡だ。明らかな被害者だった。
DF: クアドラード 4.5
仕掛けた際にボールが予想以上に足から離れ、焦って回収を狙うもカストロビッリを削って一発退場。チームに甚大な悪影響を与えた。
DF: デ・リフト 5.0
自動ドア。ヴラホビッチに抜け出されて先制点を許し、3失点目ではビラーギのクロスが股下を通過。内容は良くなかったが、両隣が壊滅的だったからマシに映っただけだ。
DF: ボヌッチ 4.0
誤作動中の自動ドア。マークミス、トラップミス、パスミス、ドリブルミスとオールコンプリート。2失点に直接関与したのだから戦犯として糾弾せざるを得ない。
DF: アレックス・サンドロ 5.0
奮闘はしたものの空回りに終わった。1人少なくなってから守備に追われ、攻撃のサポートに回れなかったことが悔やまれる。
MF: ラムジー 5.5
先発メンバーの関係で右に回ったが、連携などで前節ほどの輝きを見せることはできず。戦術的な理由で20分で交代を余儀なくされた。
MF: ベンタンクール 6.0
中盤でボールを動かすなど1人少なくなってパスコースが限定された中でも最後まで奮闘。戦い続けていた。
MF: マッケニー 6.0
体力が続く限り、ボールを追い続ける。カウンターの際にペナルティーエリア内に詰めるなどボックス・トゥ・ボックスの役割を果たし続けた。
MF: キエーザ 6.0
昨年までチームメイトだった削られる中で孤軍奮闘。ドリブルで仕掛けて持ち上がるなどサイドを中心に見せ場を作った。だが、単騎で連携まで生み出せなかったことはマイナス。
FW: モラタ 5.5
スペースを消して守る相手に CF として効果的な仕事はできず。対応で1人少なくなってからは MF としての役割を担ったため、試合から消えてしまった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
30分すぎから個人技を最大限活かして自ら決定機を作ってシュートを放つなど奮闘する。ただ、チームの攻撃にかける人数が少なかったためゴールを決めることはできなかった。
【交代選手など】
DF: ダニーロ 5.5
20分にラムジーとの交代で出場。右 SB に入り、機を見た攻撃参加でチャンスを演出する。しかし、同点ゴールなど試合を大きく動かす仕事はできなかった。
MF: ベルナルデスキ 5.0
モラタとの交代で後半から出場する。アタッキングハーフの MF として投入されるも、沈黙したままだった。77分にドロンゴフスキのファンブルを突いた場面が一番の見せ場。
MF: クルゼフスキ ー
マッケニーに代わり73分から出場機会を得る。チーム全体の足が止まりかけていた上、オウンゴールで試合の行方が決定的となり自らの持ち味を示す機会を手にすることはなかった。
DF: フラボッタ ー
88分にデ・リフトに代わって投入される。
ピルロ監督 5.0
チーム全体がパルマ戦で気を良くしすぎていたのだろう。一足先にクリスマス休暇モードに入っていた。11人の状態でビオラの守備ブロックを崩す形を見せれず、1人退場した際のゲームプランもなく、監督として力量不足は否めない試合だった。
ラ・ペンナ主審 4.5
クアドラードの退場やロナウドがカストロビッリに倒された際の判定は妥当だろう。ただ、B・バレロの2枚目のイエローを見送った場面やベルナルデスキが倒された場面はミスジャッジと言わざるを得ない。