NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

【採点】 2020/21 セリエA第9節 ベネベント対ユベントス

 2020/21 セリエA第9節ベネベント戦はモラタ選手のゴールで先制するも前半終了間際に追いつかれ、試合は 1-1 の引き分けに終わりました。

画像:ベネベントと引き分けたユベントス

 試合に出場した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

PR

 

画像:2020/21 セリエA第9節 ベネベント対ユベントス
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第9節 ベネベント戦)
  Benevento Calcio
[4-3-2-1]
Juventus
[4-4-2]
GK 1: モンティポ 1: シュチェスニー
DF 3: レティツィア
5: カルディローラ 画像:キャプテン
15: グリク
93: バルバ
16: クアドラード 画像:キャプテン
13: ダニーロ
4: デ・リフト
38: フラボッタ
MF 56: ヘテマイ
28: スキアッタレッラ
29: ヨニツァ
16: インプロータ
17: カプラーリ
22: キエーザ
5: アルトゥール
25: ラビオ
8: ラムジー
FW 9: ラパドゥーラ 10: ディバラ
9: モラタ

 ベネベントのF・インザーギ監督は 4-3-2-1 を選択。ラパドゥーラ選手を CF に2列目でカプラーリ選手などがサポートに入る予想された布陣で試合を迎えます。

 対するユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。ボヌッチ選手はベンチスタート。キエーザ選手とラムジー選手が両翼を務め、2トップはモラタ選手とディバラ選手のコンビで試合に臨みます。

 

 互いに攻めの姿勢を見せた立ち上がりで先に惜しいシーンを作り出したのはホームのベネベント。10分に左サイドから仕掛けたカプラーリの背後からオーバーラップしたバルバが角度の少ないところから左足シュートも、シュチェスニーが正面で処理をして防ぐ。

 フィジカルを押し出したベネベントのペースだったが、先制したのはユベントス。21分にキエーザのロングフィードをペナルティーエリア手前で受けたモラタが縦に持ち出して相手 DF を外し、左足でのシュートをゴール右下に決め、ユベントスが1点のリードを手にする。

 31分にはフラボッタのクロスにラムジーが左足で合わせるが、これは GK モンティポが右足に当ててゴールを死守。ユベントスゴールに迫ることができている攻撃陣の奮闘に応えるプレーを見せる。

 すると、前半アディショナルタイムに立て続けに決定機を手にしていたベネベントにゴールが生まれる。

 48分の右 CK からハーフスペースを狙ったカプラーリへのスキャッタレッタからのパスをアルトゥールがカット。だが、そのカットが浮き球の落下地点で待ち構えていたレティツィアにゴール左下へのボレーシュートを決められ、 前半は 1-1 の同点で折り返すことになる。

 若干の焦りでミスが出始めたユベントスだったが、52分にフラボッタのパスを呼び込んだキエーザが左サイドの深い位置から折り返し、モラタが飛び込むもヘディングシュートは枠の左。

 モラタは62分にロングシュートによる局面打開を狙うが、これは枠を捕らえ切れず。ユベントスは押し込み続けるも、相手 GK モンティポを脅かせなくなってしまう。

 それでもユベントスは86分に途中出場のベルナルデスキがラビオからのパスを受けて左サイドを持ち上がってクロス。クルゼフスキがスルーした背後からディバラが狙うも、シュートに威力が少し足りなかったことで GK モンティポが CK に逃れる。

 勝ち越しを狙ってゴール前にボールを送り込んだユベントスだったが、2試合連続で幸運は起きず。結局試合は 1-1 で終了。試合終了後にモラタが暴言で一発退場になるなど内容の不味さが目立つこととなった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 7.0
 勝点1を持ち帰ることができた功労者。良く1失点で済んだと言えるだろう。そのぐらい守備陣の出来が散々だった。

DF: クアドラード 5.5
 バルバに振り回されるなど守備面での粘りは出せず。持ち味の攻撃面で挽回したかったが、効果的な関与はできなかった。

DF: ダニーロ 6.0
 ラパドゥーラは消せていたが、カプラーリやその背後の MF と対峙した際は自由にプレーをさせていたことがマイナス点。本職の CB ではないから、相手攻撃陣がある程度は躍動するのは止むを得ないだろう。

DF: デ・リフト 6.0
 実際の失点以上に決定機を許していたのだから手放しにプレーを讃えることはできない。評価としてはダニーロと同じだ。ゴール前にいるだけでは守れない。

DF: フラボッタ 5.5
 レティツィアとマッジョに経験値の違いを見せられた試合だった。31分のクロスや52分のパスなどボールを持った際に良いプレーを見せれるのは収穫点。あとはデュエルで勝ち切れるかだ。

MF: キエーザ 6.5
 先制点をお膳立てするロングフィードをモラタに通し、52分にはスペースにフラボッタからのパスを呼び込んで勝ち越し機を生み出すなど両サイドで躍動。負傷から状態を上げつつあることを示した。

MF: アルトゥール 5.5
 カリアリ戦のような(出色の)パフォーマンスが期待されたが、落胆せざるを得ない内容だった。バックパスが多いとチームの重心は下がったままであり、推進力をもたらせないなら厳しい。

MF: ラビオ 6.0
 中盤でのサポートからゴール前でクロスを待ち構えるなど献身的に働き続けた。ミドルシュートなどによる打開も期待されるのは事実だが、ダブルボランチの一角であることを考えると十分と言えるだろう。

MF: ラムジー 5.5
 チャンスに顔を出すも決め切れなかった。右サイドに流れる傾向があるディバラがいるため、右をスタートポジションして流れの中では中央に絞ってモラタの背後でサポートする役割を担うべきだった。ある意味、戦術面での被害者。

FW: ディバラ 5.5
 状態は徐々に上がっている。前半の巻いたシュートは惜しくも枠の左で、後半終了間際のシュートは GK の好セーブに阻まれたのだから。ただ、エースとして君臨するには勝ち越しゴールで勝点3をもたらして欲しかった。

FW: モラタ 6.5
 最初の決定機で重要な仕事を果たした。ただ、後半は決定機を逸して最後には退場となるなど、試合が進むごとに調子を落としてしまったことは反省点。ダービー戦は欠場となるが、良い意味でリフレッシュ期間とする必要がある。

 

【交代選手など】

MF: ベンタンクール 5.5
 62分にアルトゥールとの交代で出場。守備能力で中盤に安定感を出たが、チームが最も必要とした得点に至る起点になることはまではできず。全体としては消化不良だった。

MF: クルゼフスキ 5.5
 ラムジーとの交代で62分から出場する。サイドからフィジカルを活かした突破が期待されたものの、中央に人数をかけて守るベネベントからゴールを奪うことはできず。苦戦を強いられた。

MF: ベルナルデスキ 6.0
 キエーザに代わり、69分から出場。最近の好調さを見せつけるように86分に左サイドの突破から絶好のクロスを供給も勝ち越しとはならず。個として持ち味を示せていたことがポジティブな要素だろう。

 

ピルロ監督 5.0
 運良く先制はしたものの、内容はそもそも芳しくなかった。前半アディショナルタイムに防戦一方となり、後半はペースが落ちてゴール前を固める相手に攻撃陣が沈黙と苦しい状況にある。これではロナウド頼みと評されるのも致し方ない。

パスクア主審 6.5
 勝ち越しを狙うユベントスがフラストレーションを溜める試合だったが、比較的コントロールしていた。モラタの一発退場も暴言の内容によっては妥当と言えるだろう。