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2020/21 シーズンに向けて求められるユベントスの補強戦略 【 MF・FW 編】

 2019/20 シーズンが実質的に終了したこともあり、来季に向けた補強戦略を本格化させる必要があります。ポジションごとに抱えている課題が異なりますので整理することにしましょう。

画像:セリエAの最優秀選手に輝いたディバラ

 最終回となる2回目は MF と FW 編です。

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■ MF と FW の現所属選手

 現時点でユベントスが保有権を持つ MF と FW は下表のとおりです。

表:ユベントス MF・FW 陣(2020/21 シーズン・2020年8月5日時点)
選手名
MF
(6)
ベンタンクール、アルトゥール
ラビオ、ラムジー、マテュイディ、ケディラ
FW CF
(1)
イグアイン
WG
(6)
ロナウド、ディバラ
クルゼフスキ、ベルナルデスキ、D・コスタ、ピアツァ

 MF は「現時点で6選手」と 4-3-3 を使うサッリ監督にとっては理想的な人数となっています。ただ、どの選手もインサイドハーフで実績を残している選手ですから、この点に対する評価によって移籍市場で動く可能性はあるでしょう。

 一方で FW はクアドラード選手を DF とカウントした状態でも7選手と明らかに余剰人員が発生している状況です。そのため、「選手を獲得する前に放出が絶対条件」と言えるでしょう。

 

■ MF → レジスタ役を担う選手をどうするか

 MF 陣での注目点は「ピアニッチ選手が退団した後のレジスタ役を誰に任せるか」です。現状ではベンタンクール選手が最有力と言えるでしょう。

 新シーズンはラムジー(アルトゥール)、ベンタンクール、ラビオの3選手がレギュラーでスタート。選手起用は「ラムジー選手の負傷離脱を見越して適度に休養を与えつつ、アルトゥール選手の順応を図る」が有力です。

 一部で「ジョルジーニョ選手の獲得」が噂されていますが、それをすると上述の4選手から最低1人は放出しないと余剰人員が発生してしまいます。

 しかも “高給取りのベンチ要員” が発生する訳ですから、獲得に本腰を入れるにしても順番を考慮しなければなりません。

 また、2019/20 シーズンはペルージャ(セリエB)に貸し出されていたニコルッシ選手など下部組織出身の若手有望株選手への処遇も注目点です。登録枠は使えるため、起用するか否かでトップチームに残すのかがポイントになるでしょう。

 

■ FW → CF型選手の処遇と余剰人員の整理

 FW が抱えている課題は「CF 型の選手」と「FW 陣全体の余剰人員の整理」の2つです。

 まず、ユベントスが現時点で擁している CF 型の選手はイグアイン選手だけです。ペナルティーエリア内で高さ勝負を期待できる選手がおらず、中央を固められるとシュートにまで持ち込めない状況が散見されました。

 『9番』の選手を獲得する報道が盛んに出ていますが、現状はディバラ選手が『偽9番』に近い起用方法でチームは結果を残しています。そのため、「3トップにどのようなタイプの選手を起用するか」を先に決める必要があるでしょう。

 次に「余剰人員の整理」です。ロナウド選手とディバラ選手は非売品の扱いとなるでしょうが、それ以外の5選手はオファー次第で売却の可能性はあります。

 サッリ監督が 4-3-3 を使うため、FW 陣は MF と同じ6選手が理想です。クアドラード選手を DF としてカウントしても1人多い現状ですから、「放出」か「期限付き移籍」で登録選手数を減らす必要があると言えるでしょう。

 

 ユベントスのフロント陣が余剰人員を抱えている MF と FW 陣をどのように編成するのかに注目です。