イタリア保健局が発表しているイタリア国内における新型コロナウイルスの新規感染確認者などをグラフ化しました。なお、フェーズ2に入った5月4日以降を含む5月3日から9日までの1週間でも主要項目の数値は減少が続いています。
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5月3〜9日 (7日間平均) |
4月26日〜5月2日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 1277 【-720, -36.1%】 |
1997 |
死亡者 | 241 【-91, -27.4%】 |
332 |
集中治療室 | 1322 【-455, -25.6%】 |
1777 |
5月3日から9日までの1週間においても、イタリア国内での新型コロナウイルスの新規感染確認者・死亡者・集中治療中の患者はいずれも先週の平均と比較して -25% 以上のペースで減少中です。
今週の状況はドイツとほぼ同水準にまで下がっています。
そのため、“フェーズ2” で経済を本格的に再始動させる意義はあると言えるでしょう。
ちなみに、国立衛生研究所のトップを務めるシルビオ・ブルサフェッロ氏が「緊急事態宣言下でのフェーズ2は非常にデリケート」と口にしているものの、「イタリア全体での R0 は1を下回って 0.5 から 0.7 の間」と述べています。
「実効再生産数 Rt が 1 を下回っていれば、経済活動の再開へ動く」という方針をイタリアも採っていることは明らかです。
Rt<1 なら、感染は「収束」へと向かいます。“患者を入院させるためのベット数に余裕がある状態” で「感染が収束に向かっている」のであれば、経済活動の再開が本格化するのは当然のことでしょう。
この流れを5月第3週も継続し、18日(月)からグループ練習が許可されることになるのかに注目です。