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セリエAに所属する各クラブ、Sky などが放映権料の満額支払いに難色を示したことで逆風が強まり始める

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、セリエAの放映権を持つ『スカイ』などが新型コロナウイルスによる中断を理由に支払いを拒絶しているとのことです。これを受け、リーグは放映権の取り扱いを来週の会議を取り上げると発表しており、経営面への打撃が懸念される状況となっています。

画像:無観客試合で行われたイタリア・ダービー
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 セリエAに関する放映権および現状の問題は以下のとおりです。

  • 放映権の保有者
    • イタリア国内: Sky (毎節7試合)と Dazn (毎節3試合)
    • イタリア国外: IMG (が代理店として各国に販売)
  • 現行契約は 2020/21 シーズンまで
  • 問題点
    1. 年6回に分けて支払われる放映権料が振り込まれず
    2. 新型コロナによる中断で放映権を持つ3社が値引きを要求
      • 再開の場合: 1億2000〜4000万ユーロの値引き
      • 打ち切り: 2億5500万ユーロの値引き

 要するに、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてリーグ戦の開催が約2ヶ月止まったところで放映権を持つ各社から「コンテンツが提供されていないから支払いはしない」と通告された上、「放送時期が違うと視聴者数も変わるから値引きするよね?」と通告されたのです。

 放映権料がクラブ収入に占める割合は大きく、現行契約を “買い叩かれる” と 2021/22 シーズンにも影響が生じます。その認識があるから、レガ・セリエAはリーグ会議の議題(PDF)に含めたのでしょう。

 

 セリエAのクラブは「契約を履行すべき」との立場を伝達していると報じられていますが、リーグ側が債務不履行状態であることに変わりありません。入場料は減収になることは確定的ですし、スポンサー収入も落ち込みを見せることでしょう。

 ユベントスを含むイタリアの全クラブが経営的に厳しくなることが予想されるだけに、収入源の柱である放映権料を良い水準に保つことができるかが鍵になります。

 セリエA再開とともに「放映権料の確保」に筋道を付けることができるのかに注目です。