イタリア保健省が発表している新型コロナウイルスによる新規感染者および死者をグラフ化しました。2020年5月24日から30日までの1週間においても、先週と変わらないペースで主要項目の数値が減少しています。

5月24〜30日 (7日間平均) |
5月17〜23日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 477 【-175, -26.8%】 |
652 |
死亡者 | 86 【-53, -38.1%】 |
139 |
集中治療室 | 505 【-168, -25.0%】 |
673 |
24日から30日までの1週間における1日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者は477名と500人を下回りました。また、死者も1日平均で86名にまで低下しています。
集中治療室の患者は現地30日(土)の時点で450名ですから、来週には1日平均で400名を切る水準になることが予想されます。
ちなみに、イタリアよりも一足先にリーグ戦を再開させたドイツ国内における新型コロナウイルスの新規感染者や死者は下図のように推移しています。

- 5月24日から30日における新型コロナによるドイツ国内での1日平均
- 新規感染者: 478【-104, -17.9%】
- 死者: 39【-9, -19.1%】
- 集中治療室: 791【-260, -24.7%】
1日平均の新規感染者数でイタリアとドイツの差はなくなりました。そのため、「ドイツで感染の再拡大がないなら、イタリアでもない」と言える状況にあるでしょう。
なお、ドイツの方が集中治療室に入っている患者数は多いのですが、これは「人工呼吸器を利用していない患者」も含まれているためです。(注:ドイツはそのような統計の出し方をしている)
“集中治療室で人工呼吸器を使っている患者” はその中の 60〜70% で常時推移していますから、その基準だと直近(現地5月30日発表、PDF)分では「421名」とイタリアを下回る数値です。
5月最終週も「収束に向けた兆候」を継続することができました。ドイツという先行指標が新型コロナウイルスの感染を再拡大させていないため、イタリアでサッカーのリーグ戦を再開する追い風となることでしょう。
来週中には「再開の日程」が正式に決定することが見込まれるため、連盟やリーグからの発表内容に注目です。