『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、現行契約が残り1年となっているイグアイン選手の父・ホルヘ氏が「現行契約を全うする」と言及したとのことです。監督の寵愛と高給がありますから、選手側の発言としては想定内と言えるでしょう。

ホルヘ・イグアイン氏:
「最近言われていること全てに根拠はありません。ゴンサロはユベントスとの契約をまだ1年有していますし、それを尊重する考えです。
契約満了を待つでしょうし、将来のことを決めるのはそれからです。移籍や引退についての話がありますが、それらに真実はありません。
ゴンサロは早期引退を決して考えていません。彼はユベントスを愛していますし、ティフォージから愛されていると感じています。ですから、彼は来年6月までトリノに留まるでしょう。他の仮説はすべてファンタジーです」
代理人の立場では「ユベントスとの現行契約を全うすべき」とアドバイスするでしょう。なぜなら、その方が合理的だからです。
- 事実
- イグアインは1987年12月生まれの32歳
- ユベントスとの契約は2021年夏まで
- ポジティブな要素
- 2021年夏にはフリーで移籍可能
- 実績は十分すぎるベテラン CF
- (来季も指揮するであろう)サッリ監督からの庇護
- ネガティブな要素
- 直近2シーズンでの成績では買い手は期待できず
- 次回契約では「年俸の大幅減」が不可避
もし、マロッタ GM とアッレグリ監督が上層部を率いていれば、イグアイン選手はすでにチームを去っていたでしょう。しかし、現フロント陣(= パラティーチ CFO とサッリ監督)はイグアイン選手を評価しています。
したがって、「来季までユベントスに残留すること」がイグアイン選手にとって合理的です。巨額の人件費が必要なイグアイン選手がチームに残る意思を見せる限り、ユベントスの現フロント陣は「代わりの CF を獲得できない」状況にあります。
直接的な “ライバル” が不在なら、サッリ監督は(消去法的に)イグアイン選手を起用せざるを得ません。今季と同じ状況になることがほぼ確定的なのですから、「移籍をする考えはない」と代理人が口にするだけでも今後の交渉で選手側が優位に立つことになるでしょう。
パフォーマンス的に満足できる水準には達しているとは言えないイグアイン選手をユベントスのフロント陣がどのように扱うのかに注目です。