『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、アンチェロッティ監督が就任したエバートンがエムレ・ジャン選手に興味を示しているとのことです。ただ、リバプールに在籍していたため、選手が移籍に興味を感じるかは不透明です。
エムレ・ジャン選手は昨夏に PSG から獲得のオファーを受けていたものの、クラブから「チャンピオンズリーグの登録メンバーに入れる」との説得を受けて残留を決断。しかし、メンバー外にされるという “仕打ち” を受けました。
外す決断を下したサッリ監督も「セリエAでの出場機会を優先して与える」などの配慮はせず、エムレ・ジャン選手はコンディションを崩す結果となってしまいました。
状況が変わる兆しは何もなかったのですから、出場機会を求めて1月の移籍市場で新天地を探すのは当然の流れです。ガゼッタ紙はエバートン、トゥット紙はトッテナムやマンチェスター・ユナイテッドを候補にあげています。
ただ、いずれのチームに移籍するにしても(前の所属チームである)リバプールのファンからの反発は避けられません。そのため、選手がそうしたチームに新天地を求めるかは不透明と言えるでしょう。
エバートンはアンチェロッティ監督が 4-4-2 を採用しているため、ダブルボランチの一角としてエムレ・ジャン選手を獲得する可能性はあります。ただ、リバプールとは「地元のライバル」ですから、ハードルが高い状況です。
マンチェスター・ユナイテッドも中盤 MF が補強ポイントになっているため、獲得に興味を示したとしても不思議ではありません。しかし、ユナイテッドもリバプールとはライバル関係にある上、タイトル獲得が望みにくい過渡期にあります。
トッテナムはモウリーニョ監督が “ファイター型の MF” を好みますが、ゲドソン・フェルナンデス選手を獲得しています。そのため、興味を示すクラブが獲得に本腰を入れるかは不透明と言わざるを得ないでしょう。
無意味な飼い殺しとなっている現状では選手もクラブも損をしている状況です。エムレ・ジャン選手の価値は暴落していますし、クラブに余剰選手を抱えるだけの財政的な余裕はありません。
戦力として計算していないなら、損切りも視野に入れる必要があるでしょう。フロント陣がどのように振る舞うのかに注目です。