『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、今シーズンで現行契約が満了するラムジー選手の獲得に乗り出しているユベントスが事前のメディカルチェックなどを実施する可能性があるとのことです。去就と年俸が注目点と言えるでしょう。
ラムジー選手は今シーズンで現行契約が満了するため、1月からアーセナル以外のクラブからコンタクトを取ることが可能になっています。
ユベントスはケディラ選手とマテュイディ選手が30歳を超えており、若返りを念頭に置く必要があることは事実です。また、『8番』の仕事を本職とする選手が MF 陣に多く、『10番』の仕事が期待できるラムジー選手の獲得に乗り出す動機は十分にあると言えるでしょう。
ただ、懸念事項がない訳ではありません。その1つが「年俸」です。ガゼッタ紙は「年俸650万ユーロの5年契約か」と報じていますが、割高な水準となっています。
なぜなら、過去にフリーでユベントスに加入した MF と比較しても、報じられている「ラムジー選手へのオファー額」は高いと言えるからです。
- サミ・ケディラ(31):
- 28歳だった2015年夏にフリーでレアル・マドリードから加入
- 現在の推定年俸 ー 400万ユーロ
- 現行契約 ー 2021年まで
- エムレ・ジャン(25):
- 24歳だった2018年夏にフリーでリバプールから加入
- 現在の推定年俸 ー 500万ユーロ
- 現行契約 ー 2022年まで
28歳のラムジー選手に対するオファーが「適切」とは言えないでしょう。同じく即戦力の立場で加入したケディラ選手の1.5倍もの価値があるとは言い難いからです。
また、今シーズンから加入したエムレ・ジャン選手の方が若く、“伸びシロ” があります。ラムジー選手はこの立場ではないことに留意する必要があります。
エムレ・ジャン選手のケースでも、合意までにかなりの時間を要しました。ラムジー選手の獲得にも同様の時間を要する可能性は十分にあるでしょう。
ユベントスの思惑どおりの結末を迎えることができるのかに注目です。