『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスとボローニャが「オルソリーニ選手の買い戻しオプションが付随する金銭譲渡」で合意に達した模様とのことです。今後は正式発表などの続報を待つ必要があるでしょう。
イタリア U-21 代表のオリソリーニ選手は1997年生まれの22歳。ボローニャでプレーした今季公式戦は10得点6アシスト(セリエAでは8得点5アシスト)で、1週間ほど前から去就が注目されている状況でした。
ガゼッタ紙やスカイは28日付で「ユベントスのパラティーチ CFO とボローニャのビゴン SD がミラノで会談した結果、ボローニャがオルソリーニ選手を償還する」と伝えており、両クラブ間で結論が出たと考えて問題ないでしょう。
合意の内容は「ボローニャが1500万ユーロの移籍金でオルソリーニ選手の保有権を獲得」し、「ユベントスはボローニャが選手を売却する際の際優先交渉権を持つ」という形とのこと。両者の利害関係を上手く調整した内容となっています。
まず、ボローニャは「ミハイロビッチ監督を引き止める」という最重要課題があり、オルソリーニ選手は “引き止め交渉時の有力なカード” です。ただ、ユベントスが買い戻しオプションを持つ状況では “有効なカード” にはなり得ない状況です。
一方のユベントスは「来季の戦力には入っていないオルソリーニ選手の買い戻しオプション」を行使することは得策ではありません。なぜなら、他のチームに『オルソリーニ選手の保有権』を完全譲渡せざるを得なくなるからです。
しかし、ユベントスとボローニャが「オルソリーニ選手の買い戻しオプションを行使しない」で合意すれば、両クラブの利害は一致します。
マンドラゴラ選手(現ウディネーゼ)のように「1年後または2年後に有効となる買い戻しオプションを付随」させたり、ポル・リロラ選手(現サッスオーロ)のように「選手売却益の〇%を支払う」という形でユベントス以外のチームへの流出を防ぐ手立ては存在するからです。
自らを重宝してくれる指揮官がいるチームでプレーする方が選手にとってプラスになることは間違いありません。オルソリーニ選手が来季もミハイロビッチ監督が指揮するボローニャでプレーすることになるのかに注目です。