『トゥット・スポルト』によりますと、ローマがペリン選手の獲得に興味を示していることに対し、ユベントスがザニオーロ選手の譲渡を取引に絡めようとしているとのことです。場合によっては第2GK の補強が必要になるため、状況を見守る必要があるでしょう。
まず、ペリン選手に移籍の噂が出ている理由は「ローマの正 GK が不安定」だからです。今季のローマはオルセン選手が正 GK としてスタートしましたが、信頼を勝ち取るまでには至りませんでした。
そのため、正 GK を探しているというチーム事情があります。
本命と見られていたのはクラーリョ選手(カリアリ)ですが、カリアリとの契約を2024年まで延長しており、引き抜きは極めて難しくなっています。それにより、ペリン選手の獲得にシフトしたと言えるでしょう。
ローマからの関心が伝えられているペリン選手ですが、今季は負傷もあり、出場はリーグ戦9試合のみに留まっています。
26歳と “脂の乗り切った年齢” を迎えていることもあり、「正 GK のポジション」を提示されて口説かれると移籍を希望する可能性は十分に考えられます。ユベントスはペリン選手を1200万ユーロで獲得していますから、それ以上の額が提示されるなら、放出も視野に入れていることでしょう。
ただ、実力者の第2GK を放出するのであれば、相応の見返りは必要です。そのため、「ザニオーロ選手の譲渡」をカウンター・オファーで提示し、実際に交渉が本格化した場合に備えての揺さぶりをしていると言えるでしょう。
とは言え、ペリン選手は右肩脱臼による整復手術を受けた関係で、来季開幕までにコンディションが万全になっているかが不透明という懸念点があります。このリスクをローマが負うのかが最初の注目点です。
ペリン選手が出場機会を求めて移籍を志願するケースは十分に考えられます。このような事態に備えて、ユベントスのフロント陣が第2GK の後任選手に目星を付けることができているのかに注目です。