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【採点】 2019/20 セリエA第8節 ユベントス対ボローニャ

 アリアンツ・スタジアムで行われた 2019/20 セリエA第8節ボローニャ戦はピアニッチ選手の勝ち越しゴールでユベントスが 2-1 で勝利しました。

画像:ゴールを死守するブッフォン

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 セリエA第8節 ユベントス対ボローニャ
表1:先発メンバー(2019/20 セリエA第8節 ボローニャ戦)
  Juventus
[4-3-1-2]
Bologna FC
[4-2-3-1]
GK 77: ブッフォン 28: スコルプスキ
DF 16: クアドラード
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
4: デ・リフト
12: アレックス・サンドロ
15: ムバイエ
23: ダニーロ
13: バーニ
11: クレイチー
MF 6: ケディラ
5: ピアニッチ
25: ラビオ
33: ベルナルデスキ
16: ポーリ 画像:キャプテン
32: スバンベリ
7: オルソリーニ
21: ソリアーノ
10: サンソーネ
FW 21: イグアイン
7: ロナウド
24: パラシオ

 ユベントスのサッリ監督は 4-3-1-2 を選択。シュチェスニー選手とマテュイディ選手が温存となり、ブッフォン選手とラビオ選手の2人を先発に抜擢する布陣で試合に臨みます。

 対するボローニャのミハイロビッチ監督は 4-2-3-1 を選択。パラシオ選手の1トップに配置し、オルソリーニ選手ら3選手が2列目に並ぶ陣容で試合を迎えます。

 

 試合は両チームともに相手の右 SB に重要な局面で守備を強いる形を念頭に置いた攻撃を見せる。

 ユベントスが押し気味に進めた試合は19分に動く。左サイドをA・サンドロとラビオのコンビで持ち上がって入れたクロスが相手選手に当たり、結果的にロナウドに渡る。ドリブルでエリア内に侵入したロナウドがニアサイドを撃ち抜き、ユベントスが先制する。

 対するボローニャは26分に左 CK からの流れで右サイドに残っていたバーニのクロスをムバイエが競るも、ボールはファーに流れる。しかし、これを回収したダニーロのシュートが決まり、ボローニャが同点に追いつくことに成功する。

 勢いに乗ったボローニャは左右に流れてボールを引き出したパラシオからのクロスで得点の雰囲気を漂わせたが、シュートはユベントス DF に防がれて枠内にまでは飛ばず。前半は互いに譲らず 1-1 で折り返す。

 後半も攻勢に出たのは地力に勝るユベントス。53分にベルナルデスキが入れた左 CK をロナウドが頭で合わせるも、スコルプスキが何とか CK に逃れる。

 直後の54分に混戦を防いだボローニャのソリアーノのバックパスをロナウドが奪いシュート。これはブロックされたが、跳ね返りをピアニッチが押し込んでユベントスが1点を勝ち越すことに成功する。

 3点目を狙うユベントスはイグアインに決定機が複数回訪れたが、いずれのチャンスにも GK スコルプスキが好セーブを見せ、試合を決定づけることができない。

 ボローニャは79分にオルソリーニのクロスが DF に当たって枠内に飛ぶがブッフォンが CK に逃れる。後半アディショナルタイムにはクロスのクリアを失敗したデ・リフトの左手にボールが当たるも、PK なしの判定。

 命拾いしたユベントスだったが、ラストプレーでオルソリーニが入れた右サイドからの FK にサンタンデールがヘディングシュート。これはクロスバーに救われ、跳ね返りを再びオルソリーニが狙うも、ブッフォンが CK に逃れて何とか逃げ切りに成功。

 試合は 3-1 でユベントスが勝利し、勝点3を積み重ねた。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ブッフォン 7.0
 シュートストップで流石のパフォーマンスを披露。ビルドアップ時のプレッシャーにさらされることのなく、良い面が目立つ結果となった。

DF: クアドラード 6.0
 高さがないことで空中戦を仕掛けられたが、的確なポジショニングで応戦。攻撃時には推進力とクロスの精度でチームに貢献した。

DF: ボヌッチ 5.5
 パラシオの対応に手を焼き、安易な縦パスを出してカウンターを受けるなど危ない場面が多い試合だった。この内容を繰り返すことは問題と言えるだろう。

DF: デ・リフト 5.5
 左サイドの高い位置で待ち構える選手へのパススピードと精度には素晴らしいものがあったが、守備では後手に回る場面が多く散々な内容だった。ボヌッチとともに低調な出来だった。

DF: アレックス・サンドロ 6.5
 クオリティーの高いクロスからチャンスを複数演出。守備面でも奮闘していた。

MF: ケディラ 6.0
 中盤でバランスと取り、機を見てペナルティエリア内に侵入するなど普段と同じ貢献を示していた。

MF: ピアニッチ 7.0
 サンソーネに張り付かれていたこともあり、積極的にボールを呼び込むことはできず。それでもチャンスと見た際にゴール前に顔を出し、決勝点を叩き込み大きな仕事を成し遂げた。

MF: ラビオ 5.5
 監視の厳しいピアニッチの代わりにボールを引き出して動かすなど期待された仕事は十分にできていた。ただ、周囲との意思疎通が未完成であり、連動面が芳しくなかったことが反省点となるだろう。

MF: ベルナルデスキ 6.0
 サイドに流れてドリブルで全体を押し上げるなど相手陣内での攻撃において存在感を発揮することができていた。後半に見せた積極性は評価されるべき点である。

FW: イグアイン 6.5
 前線でのプレスや決定機に顔を出すなど FW として献身的に働いた。ただ、点取り屋として決めておきたい場面が複数あっただけにノーゴールという結果は悔やまれる。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
 思わぬ形で訪れた決定機を活かし切り、チームに先制点をもたらす。チャンスメイク側に回っても違いを見せており、良いコンディションであることを示していた。

 

【交代選手など】

MF: ベンタンクール 6.0
 ケディラとの交代で62分から出場。ボールを中央で受けることで右サイドに攻撃の幅をもたらす役割も担う。クアドラードのパスミスが理由でカードを受けたが、プレー内容は良いものだった。

MF: マテュイディ 6.0
 73分からラビオに代わって出場する。左サイドでボールを追いかけ、守備面での安定感を与える。堅実なプレーでチームに貢献した。

FW: ディバラ ー
 イグアインに代わり、82分から出場機会を得る。守備への意識が強まっている時間帯での投入であり、攻撃で大きな存在感を残すことはできなかった。

 

サッリ監督 6.5
 ピアニッチが徹底マークでパスワークに制限がかかる中で代替案の片鱗を示し、勝点3を獲得したことは大きい。不安定な状態が続く CB の組み合わせをどうするのかが課題の1つと言えるだろう。

イッラーティ主審 6.0
 全体的な判定は一定のものだった。デ・リフトのハンドはルール解釈上は「故意ではない」とできるため、ユベントスは命拾いする形になった。ただ、それ以外は物議を醸すような判定はなかった。