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デロイト・フットボール・マネーリーグ2019が発表、ユベントスはトップ10から転落し11位にランクイン

 会計法人デロイトがフットボール・マネーリーグの2019年版(PDF)を発表いたしました。2017/18 シーズンが対象となった2019年版でユベントスはトップ10を転落し、11位にランクインしています。

画像:Deloitte Football Money League 2019

 トップ10にランクインしたクラブは下表のとおりです。

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表1:デロイト・フットボール・マネーリーグ2019年版
  チーム名 売上高(単位:百万ユーロ)
17/18 16/17
1 レアル・マドリード 750.9 674.6
2 バルセロナ 690.4 648.3
3 マンチェスター・U 666 676.3
4 バイエルン・ミュンヘン 629.2 587.8
5 マンチェスター・C 568.4 527.7
6 パリ・サンジェルマン 541.7 486.2
7 リバプール 513.7 424.2
8 チェルシー 505.7 428
9 アーセナル 439.2 487.6
10 トッテナム 428.3 355.6
11 ユベントス 394.9 405.7

 昨年度から大きな変化があったのはトップ10の下位4チームでしょう。チャンピオンズリーグ決勝に進出したリバプールが7位にランクアップし、プレミアリーグの放映権料による後押しを得たトッテナムが10位に入っています。

 ユベントスはクラブの決算で売上減を報告していたこともあり、デロイト社のフットボール・マネーリーグでも売上を減らす結果となりました。

 

 デロイト社が算出したユベントスの過去3シーズン(2015/16 〜 2017/18)売上構成の推移は次のとおりです。

画像:ユベントスの売上構成の推移

 決算で「チャンピオンズリーグのパフォーマンス次第」と言及していたように、準々決勝敗退が賞金や放映権料に響き、該当項目の数値は悪化しています。とは言え、スポンサー収入は前年から約3000万ユーロを伸ばしており、この点はポジティブに捉えることができるでしょう。

 また、今季はシーズン中にアディダス社とのスポンサー契約を見直しており、この分がプラスになるため、さらなる伸びが期待されるところです。

 

 しかし、デロイト社は「ユベントスのトップ10復帰は難しい」と見ています。その理由は「プレミアの放映権料と比べてセリエAは脆弱」というものです。

画像:ユベントスとプレミア勢の売上構成比較

 ユベントスは放映権料が大きな収入源となっていますが、2017/18 シーズンに記録した数値は「チャンピオンズリーグに出場していないアーセナルの放映権料」を下回っています。

 チャンピオンズリーグに出場するプレミア勢はより多額の放映権料を手にしているのですから、悲観的な見方が出るのは自然なことと言えるでしょう。マッチデイ収入と放映権料でプレミア勢から遅れを取ることは止むを得ません。

 そのため、ユベントスはスポンサー収入を順調に伸ばし続けることが重要になります。デロイト社の予想を覆す形でトップ10に返り咲く業績をユベントスが残すことができるのかに注目です。