ユベントスは公式サイト上で現地26日(水)に行われるアタランタ戦に向けての準備が進んでいることを報告すると共に、ひざを痛めているクアドラード選手の手術が現時点では回避され、保存療法が選択されたと発表いたしました。

12月12日(水)に行われたチャンピオンズリーグ・ヤングボーイズ戦で左ひざを痛めたクアドラード選手は21日(金)にドイツを訪問し、専門医からの意見を仰いでいることをアッレグリ監督がローマ戦の前日会見で言及していました。
トゥット紙によりますと、クアドラードはクラウディオ・リゴ医師とともに、バイエルンとドイツ代表でドクターを務めるハンス=ヴィルヘルム・ミュラー=ヴォールファールト氏の診断を仰いでいたとのこと。
状態としては「一定の改善」が見られ、「現時点で手術を実施すべきとの根拠はない」との結果を得たと発表されています。そのため、現時点では『保存療法』が選択されることになったと言えるでしょう。
ただ、保存療法を選択したから、確実に回復する保証がない点には留意する必要があります。
- ベルナルデスキ:
- 昨季第25節トリノ戦(2月18日)でひざを痛め、保存療法を選択
- 復帰は第33節クロトーネ戦と約2ヶ月の離脱
- スピナッツォーラ:
- 今年3月のイタリア代表の練習でひざを痛め、保存療法を選択
- 効果が出ずに最終的に手術を選択
- トップチームに合流するも、現時点まで出場機会なし
- クアドラード:
- 昨年末にそけい部を痛め、保存療法を選択
- 効果が出ずに外科手術を実施
- 復帰は第30節ミラン戦と、約3ヶ月の離脱
ベルナルデスキ選手は『保存療法』で効果が出ましたが、スピナッツォーラ選手は効果が得られず。最終的には手術を受けることとなりました。
また、クアドラード選手は「そけい部」を痛めた際に『保存療法』を選択しましたが、効果は得られず、手術を受けたことで約3ヶ月の離脱を余儀なくされた過去があります。そのため、予断の許されない状況に変わりはないと言えるでしょう。
ちなみに、昨シーズンは年末・年始にウィンガー陣が怪我などで手薄になる中、ひざの手術から復帰したピアツァ選手を頑なに起用せず、シャルケに期限付き移籍させたアッレグリ監督の判断がメディアに大きく批判されました。
今シーズンはサイドバックに離脱者が相次ぐ中で迎えた年末の過密日程でスピナッツォーラ選手が同じ状況に置かれているのです。そろそろ、メディアから挑発的な質問が向けられる頃だと言えるでしょう。
1月中のクアドラード選手の起用は難しくなった中でアッレグリ監督がどのように選手を起用するのかにも注目です。