『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントス移籍が噂されているクリスティアーノ・ロナウド選手の年俸をフェラーリ社が一部負担することで “移籍のハードル” をクリアしようとするのではないかとのことです。
その構図を描くと、以下のようになります。
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ロナウド選手は年俸3000万ユーロを要求していると報じられていますが、ユベントスが出せる金額ではありません。
2017/18 シーズンのチーム最高年俸はイグアイン選手の750万ユーロ(ガゼッタ紙の推定)でしたから、1000万ユーロが限度でしょう。そのため、差額の2000万ユーロをフェラーリ社が “個人契約” という形で拠出し、選手の希望額を満たすという手法が噂されているのです。
この手法であれば、ユベントスの財務状況を大きく悪化させずにロナウド選手と契約できる可能性が残ります。
フェラーリ社のトップを務めるのはジョン・エルカン会長で、ユベントスの親会社(であり、アニェッリ家の持ち株会社である)エクソールの会長も務めています。そのため、エルカン会長がGOサインを出せば、資金面での障害はほぼ取り除かれることになるでしょう。
しかし、この手法は “迂回融資” の疑いを持たれる可能性があり、UEFA の FFP に抵触する恐れがあります。そのため、疑惑を容易に払拭できる契約形態にしておくことが必須です。
とは言え、ユベントスがレアル・マドリードとロナウド選手の移籍金で合意に達することが前提になります。ロナウド選手の去就がどのような形で決着するのかに注目です。