会計法人のデロイト社が毎年発表しているフットボール・マネーリーグの2018年版(PDF)が発表され、ユベントスは4年連続で10位にランクインしました。
2016/17 シーズンが対象となっている2018年版でトップ10に入ったクラブは下表のとおりです。
チーム名 | 売上高(単位:百万ユーロ) | ||
---|---|---|---|
16/17 | 15/16 | ||
1 | マンチェスター・U | 676.3 | 689 |
2 | レアル・マドリード | 674.6 | 620.1 |
3 | バルセロナ | 648.3 | 620.2 |
4 | バイエルン・ミュンヘン | 587.8 | 592 |
5 | マンチェスター・C | 527.7 | 524.9 |
6 | アーセナル | 487.6 | 468.5 |
7 | パリ・サンジェルマン | 486.2 | 520.9 |
8 | チェルシー | 428 | 447.4 |
9 | リバプール | 424.2 | 403.8 |
10 | ユベントス | 405.7 | 341.1 |
上位クラブの顔ぶれは変わらず。「順位の入れ替わり」と「トップとの差が縮小」が起きたことが注目点と言えるでしょう。
ただ、バルセロナが発表した 2016/17 シーズンの収益は7億800万ユーロ。ユベントスも5億6270万ユーロとデロイト社が発表した数値とのズレが生じていることに留意が必要です。
ちなみに、ユベントスが過去3シーズンで記録した売上高と構成比の推移は以下のとおりです。
構成比は昨シーズンとほぼ同じであり、順調に成長していると言えるでしょう。
しかし、マッチデー収入は “頭打ち” 状態ですから、スポンサー収入を伸ばし続けられるかが鍵になるでしょう。放映権収入はセリエAの放映権が不調であり、UEFA 頼みとなっています。そのため、チャンピオンズリーグで継続的に良い成績を残すことがヨーロッパで競争力を維持するためには必須です。
なお、デロイト社が発表したフットボール・マネーリーグ2018で発表された上位クラブのスポンサー収入額は次のとおりです。
チーム名 | 売上高(単位:百万ユーロ) | ||
---|---|---|---|
16/17 | 15/16 | ||
1 | バイエルン・ミュンヘン | 343.4 | 342.6 |
2 | マンチェスター・U | 325.2 | 363.8 |
3 | レアル・マドリード | 301.4 | 263.4 |
4 | バルセロナ | 296.2 | 296.1 |
5 | パリ・サンジェルマン | 274.1 | 305.3 |
6 | マンチェスター・C | 230.5 | 238.9 |
7 | チェルシー | 162.7 | 163.1 |
8 | リバプール | 161.6 | 159.8 |
9 | ドルトムント | 148.2 | 140.2 |
10 | アーセナル | 136.5 | 142.9 |
- | ゼニト | ー | 145.8 |
12 | インテル | 130.1 | 54.9 |
13 | ユベントス | 114.4 | 101.7 |
ユベントスは数字を伸ばしていますが、中国・蘇寧グループが買収したインテルがスポンサー収入を前年比で2倍強も伸ばし、イタリア勢でトップの数字を記録しています。
2017/18 シーズンは「マッチデー収入」と「放映権収入」を前年度と同水準で維持することは難しいと予想されます。そのため、「スポンサー収入」をどれだけ増加させることができるかが注目点になると言えるでしょう。
ユベントスがクラブとして成長し続けることができるのかに注目です。