ダル・カント監督が初采配を振るった 2017/18 カンピオナート・プリマベーラ第1節ボローニャ戦は両チームともゴールを奪えず、0-0 で終了しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: デル・ファベロ |
DF | 2: カメライ 6: ヴォリャッコ (C) 4: ザナンドレア(→ 37' st. 14: デッリ・カッリ) 3: トリパルデッリ |
MF | 7: ポルタノーバ(→ 22' st. 20: カンポス) 5: トゥレ 8: ディ・パルド 10: ファジョーリ |
FW | 9: クレノビッチ(→ 22' st. 22: ニコルッシ) 11: オリビエリ |
昨季までエンポリのプリマベーラを率いていたダル・カント監督は 4-3-1-2 を選択。今夏新加入の5選手をスタメンに起用して試合を迎えます。
まず最初にゴールに迫ったのはボローニャ。ザナンドレア選手のバックパスに上手く圧力をかけ、混戦からシュートを放つも、デル・ファベロ選手が身体を張ってゴールを守りきる。
リズムを掴んだボローニャは10番オクォンクォ選手を中心に13分、16分、20分と枠内シュート3本を放ったものの、デル・ファベロ選手が CK に逃れ、得点を奪うには至らない。
反撃したいユベントスだったが、サイドから上手く攻めるボローニャの攻撃への対応に追われ続け、前半は大きな見せ場を作ることなく 0-0 で終える。
後半に入っても、ボローニャがサイドでスピードを発揮し、クロスでゴールを狙うという展開が続く。ただ、ユベントスも56分にクロスから得点を感じさせるシーンを作るなど、徐々に攻撃のリズムを掴み始める。
しかし、両チームともに相手ゴールをこじ開けることはできない。91分にはオリビエリ選手が CK からジャンピングボレーを放ったものの、シュートは DF に当たり、ゴールとはならず。
試合は 0-0 で終了し、両チームとも勝点1を分け合う結果となった。
なお、ダル・カント監督は試合後に次のようにコメントしています。
アレッサンドロ・ダル・カント監督:
「私達の操縦は言ってみれば、あまりに “甘すぎ” ました。攻撃陣の動きは予測可能でしたし、危険ではなかったからです。私達はまだまだ多くの仕事をしなければなりません。
ボローニャの守備を崩すことに苦労しました。おそらく、選手たちが興奮していたのでしょう。簡単な試合はありません。
ですが、チームにはスピリット、モチベーション、そして欲求があります。ディフェンスがソリッドだったことはポジティブな結果です。UEFA ユースリーグで良い経験を積むことができるでしょう」
今季のユベントス・プリマベーラが抱えている課題は「攻撃陣の再構築」です。これは昨シーズンに FW として攻撃を牽引した3選手がチームを離れたからです。
- モイーズ・ケーン(17):ベローナに期限付き移籍
- アンディ・ゼチリ(18):ローザンヌに復帰
- メディ・レリス(19):キエーボに復帰
有望な選手はトップチームに巣立っていくことがプリマベーラでは発生します。レンタル期間が満了した選手も所属元のチームに戻ることが多いため、得点パターンを確立させるまで苦しい戦いを強いられることが予想されます。
今シーズンのチームは2000年生まれの U-17 に主力として招集される選手が軸になるでしょう。選手個人の力を上手く引き伸ばし、チームに還元することができるのか。ダル・カント監督が次戦の UEFA ユースリーグ・バルセロナ戦で見せる采配にも注目です。