サッスオーロのスタディオ・リッキで行われた 2017/18 プリマベーラ・プレーオフ準決勝インテル対ユベントス戦はインテルが 1-0 で競り勝ち、フィオレンティーナの待つ決勝に駒を進めました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: デル・ファベロ |
DF | 2: ヴォリャッコ (C) 6: ジョアン・セラン(→ 22' st. 16: カペッリーニ) 4: ザナンドレア |
MF | 7: ディ・パルト 11: ポルタノーバ(→ 32' st. 20: モンタペルト) 5: レアンドロ・フェルナンデス 17: メリオ(→ 22' st. 22: モラキオーリ) 3: トリパルデッリ |
FW | 10: ヤクポビッチ 9: オリビエリ |
ダル・カント監督は 3-5-2 を選択。ローマ戦からはヴォリャッコ選手とメリオ選手が先発に起用される布陣でインテルとの準決勝を迎えます。
試合は7分、ユベントスは少し遠目の位置で獲得した FK をヤクポビッチ選手が直接狙い、インテルゴールを脅かす展開で始める。
対するインテルは16分にバックパスの処理を誤ったデル・ファベロ選手の処理したボールを回収。ゴール前でフリーだったベルケエー選手が決定機を手にするも、シュートをクロスバーに当ててしまい、先制機を逸してしまう。
命拾いしたユベントスだったが、攻守のリズムが悪く、インテルに押し込まれる時間帯が続く。それでも、前半は両チームともゴールを決めれず、0-0 で折り返すことになる。
ハーフタイムで修正に成功したのはインテル。48分に右サイドからユベントスの守備陣を崩し、最後はエマーズ選手がシュート。得点の雰囲気を漂わせると、このシュートで獲得した左 CK にザニオーロ選手が頭で合わせ、インテルが均衡を破る。
ビハインドを背負ったユベントスはオリビエリ選手やトリパルデッリ選手を中心に攻め立てるが、シュートが枠を捉えるまでには至らない。
一方のインテルは縦への素早い攻めからクロスでチャンスを演出するが、中央で合し切ることができず、こちらは決定的な2点目を手にすることはができない。
DF を1人削って攻勢を強めるユベントスは79分にヤクポビッチ選手が入れた FK から生まれた混戦でカペッリーニ選手に決定機が訪れる。しかし、シュートを抑えきることができず、飛んだコースは枠の上。
結局、試合はこのまま 1-0 で終了。後半開始直後のゴールを守りきったインテルがユベントスを下し、フィオレンティーナの待つ決勝に進出した。
試合後、ダル・カント監督は次のようにコメントしています。
アレッサンドロ・ダル・カント監督:
「この舞台に辿り着いたことを喜ばしく思っています。毎回準決勝で敗れたとしてもです。
シナリオを変える出来事がいくつかありました。ヤクポビッチのオープニングシュートは試合のバランスを変える可能性がありましたし、その後は緊張感と高揚がありました。
ビッグディールはありませんでしたが、このような結果となりました。スクデットを勝ち取ることは誰にとっても夢ですし、私達がそれに近づけなかったことを残念に思っています」
シーズン序盤戦はリーグ戦で降格圏を彷徨う低迷ぶりだったことを考慮すると、上位6チームのみに出場権が得られるプレーオフで準決勝にまで進出したことは高く評価されるべきでしょう。
最後はインテルに力負けする形となりましたが、成長した選手が多く見られたシーズンでした。来季からはBチームが設立させることが濃厚となっていますので、プリマベーラから何選手かはBチームに加入することになると予想されます。
プリマベーラが 2018/19 シーズンをどのような顔ぶれで迎えることになるのかに注目です。