ランチタイムキックオフとなったセリエA第21節ラツィオ戦はディバラ選手とイグアイン選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利しました。
先発した選手およびフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
SS Lazio [4-3-3] |
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GK | 1: ブッフォン | 22: マルケッティ |
DF | 26: リヒトシュタイナー 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 22: アサモア |
4: パトリック 3: デブライ 13: ワラシ 26: ラドゥ |
MF | 5: ピアニッチ 6: ケディラ 7: クアドラード 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
16: パローロ 20: ビリア 21: ミリンコビッチ |
FW | 9: イグアイン | 25: ロンバルディ 17: インモービレ 10: F.アンデルソン |
ユベントスは 4-2-3-1 を選択。ケディラ選手とピアニッチ選手がダブルボランチを組み、2列目のサイドをクアドラード選手とマンジュキッチ選手が入るシステムで試合を迎えます。
一方のラツィオは予想された 4-3-3 を選択。得点源のインモービレ選手を活かすべく、両ウィングと3MFがサポートする形で試合に臨みます。
試合はユベントスが先手を取る。まずは5分、リヒトシュタイナーが入れたクロスをマンジュキッチが頭で落とし、それを走り込んだディバラが決め、先制に成功。
追いつきたいラツィオは後方からビルドアップし、チャンスを伺うも、シュートを打つまでには至らない。すると17分にユベントスが追加点をあげる。
右サイドでボールを持ったクアドラードがGKとDFの間に速いクロスを入れると、イグアインが右足で合わせ、今季14得点目を決めた。
対するラツィオはミリンコビッチ=サビッチがミドルレンジから強烈なシュートを打つも、枠を外れる。ユベントスもディバラのFKからイグアインがネットを揺らしたものの、オフサイドで取り消され、前半はユベントスが2点リードで折り返す。
後半はアグレッシブさを取り戻したラツィオが攻め込むも、ブッフォンを脅かすことはできない。ユベントスも53分にディバラがゴール正面からシュートを打つも、これは枠をとらえず、両チームともにスコアを動かせない。
60分にはディバラがイグアインのスルーパスに抜け出し、右足で狙うもシュートは左に外れる。その後はユベントスが守備に重きを置いたため、こう着した展開が続き、時間が経過する。
ユベントスは最後の交代枠で投入されたピアツァに3点目のチャンスが訪れたものの、シュートは枠をとらえず。それでも、試合は 2-0 で終了。ユベントスがフィレンツェでの敗けを払拭する勝利を手にした。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
冷や汗をかくようなセーブシチュエーションはなく、ゴールを守りきった。判断が光ったのはエリア外に飛び出し、インモービレにキープさせなかったシーンだろう。
DF: リヒトシュタイナー 6.5
アンデルソンの突破を封じ続け、前に位置するクアドラードとも良い連携を見せた。アシストを決めた2選手にパスを供給しており、攻撃面でも貢献した。
DF: ボヌッチ 6.0
ロングパスの精度で光るものを見せたが、守備では本調子とは言えず、圧倒的なパフォーマンスを示せなかった。コンディションが整えば、この部分は解決されるだろう。
DF: キエッリーニ 6.0
空中戦で強さを見せ、インモービレに仕事をさせなかった。後半は調子と取り戻しつつあるボヌッチと連携し、安定した守備を披露した。
DF: アサモア 6.5
良いタイミングで前線のサポートに顔を出し、攻撃に幅を持たせることに成功した。守備ではロンバルディを沈黙させ、起点を作らせなかった。
MF: ケディラ 6.0
ボランチ起用だったため、攻撃面では存在感を放たなかったが、DFラインの前で盾として機能した。また、ボールの預け所として高い信頼性を見せつけたことを見逃すことはできない。
MF: ピアニッチ 6.5
ケディラを相棒にポゼッションの起点となり、前線の4人に良いパスを通し続けた。ダブルボランチでは持ち味が発揮しやすいことが明らかになったことは収穫の1つと言えるだろう。
MF: クアドラード 6.5
リヒトシュタイナーとの連携が良く、個人でも縦に突破するなど持ち味を存分に発揮した。イグアインへのアシストとなったクロスは質の高いものだった。
MF: ディバラ 7.0
フィレンツェでの嫌な記憶を早々に払拭する見事なボレーだった。下がり目でボールを引き出し両サイドに展開する、ドリブルで持ち上がるなど攻撃にアクセントを付けており、良い内容だった。
MF: マンジュキッチ 6.5
MF起用だったが、エリア内でのポストプレーから先制点をお膳立てし、守備ではパトリックのオーバーラップを潰すなどチームのために献身的にハードワークし続けた。影のMVPと評することができるだろう。
FW: イグアイン 7.0
クアドラードからのクロスを確実に決め、得点力の高さを見せつけた。前線からのチェーシングも献身的に行い、ディバラへのスルーパスを通すなど良い出来だった。
【交代選手など】
DF: バルザーリ 6.0
74分にリヒトシュタイナーとの交代で出場。ラツィオをカウンターを防ぎ、エリア内でクロスを弾き出すなど最終ラインの引き締めに貢献した。
MF: リンコン ー
ディバラと交代し、82分から出場する。ボランチに入り、ボール奪取からカウンターを発動させるなどチームにフィットしつつあるプレーを披露した。
MF: ピアツァ ー
イグアインとの交代で87分から出場。2度の決定機が訪れたものの、シュートを枠に飛ばすことができなかった。良い連携から決定機を作り出せていただけに悔やまれる内容だった。
アッレグリ監督 7.0
4-2-3-1 でラツィオ戦に入り、内容を伴った上で結果を出した。前半はパスのズレからピンチを招くシーンも何度があったが、ピッチに立った選手全員が献身性を厭わず、素早い攻守の切り替えを継続し、集中力を保ち続けた手綱捌きは評価されるべきものだ。マンジュキッチが不満に感じていないなら、このシステムを継続する価値は十分にあると言えるだろう。
マッサ主審 6.0
全体としてはフィジカルコンタクトをある程度は容認するフェアなジャッジだった。ただ、インモービレへのカードは酷なものであり、ピアツァが倒されたシーンではPKを宣告しても良かったかもしれない。