ディナモ・ザグレブからユベントスに加入したマルコ・ピアツァ選手の代理人を務めるマルコ・ナレティリッチ氏が『トゥット・スポルト』のインタビューに応えていましたので、概要を紹介します。
ーー ピアツァは EURO 2016 でも輝きを見せました。データで十分に示されていますか?
ウィンガーとしてプレーすることができ、セカンドトップでも、プレイメーカーとしてもプレーできます。そう、カカのように攻撃力を兼ね備えたプレイメーカーです。
ピアツァはフィニッシャーでもなければ、ピアニッチでもありません。比較することは難しいのですが、マルコはカカとクリスティアーノ・ロナウドを合わせたような選手なのです。
ーー 狭いスペースと突破力のどちらが彼のスキルを活かせるのですか?
クロアチアでは相手のことを学ぶことは難しいことです。仮にディフェンスに閉ざされれば、サッカーのプレーを始め、テクニックでアドバンテージを取ることでしょう。
はっきりさせておきたいことは、私達は21歳の選手について話しているのです。その選手には多くの成長の余地がありますし、同時に乗り越えるべきいくつかの弱点もあるのです。
ーー ディバラのような起用方法でスタートすると思われるが?
確かに。出場機会を優先させるのであれば、他のチームを選択したことでしょう。ミラン、リバプール、ドルトムント、シャルケ、ヴォルフスブルグ、フィオレンティーナから声がかかっていました。
しかし、マルコ自身がユベントスにすべてを投じることを希望したのです。ミランや他のチームがほぼ倍の価格で獲得する可能性があったのですから。
シーズン序盤は多くプレーすることはできず、ベンチスタートとなる機会が多いと思います。しかし、時間が経過するごとにアッレグリにとって不可欠な選手になると私は確信しています。
私達は大勢から称賛される本物のタレントについて話をしているのです。マルコは人格的にもすばらしいですし、知的な人物です。ユベントスのシンボルになれる存在だと思います。
ウィンガーとして注目されたピアツァ選手ですが、中央でもプレーができるため、カカ選手のようなスタイルも含まれていると代理人を務めるナレティリッチ氏はコメントしています。
選手のことをもっと高く評価するのかと思われましたが、意外と客観的に分析しており、選手にかかるであろう過剰なプレッシャーを軽減させようとしている姿勢に好感を持つことができます。課題としては「継続性」「ビッグクラブ特有のプレッシャーへの対処」「カルチョへの適応」といった3点になると思われます。
デュエル(1対1)で勝利すれば、相手が用意した戦術そのものを無効にすることができます。持ち味を最大限に発揮するため、チームメイトとの理解を深めておくことがシーズン序盤のテーマになると言えるでしょう。