複数のイタリアメディアがユベントスとローマの間でピアニッチ選手の移籍交渉が具体的に進展していると報じています。
リュディガー選手の負傷により補強戦略の転換を余儀なくされたローマに対し、ユベントスが素早くアプローチをかけたということが根底にあると言えるでしょう。
ローマとしては「チェルシーがナインゴラン選手に(ローマが要求する)4000万ユーロ超の移籍金を提示すること」を理想として描いていたのでしょうが、交渉に時間がかかるというデメリットがあります。
コンテ監督がどれだけ選手を高く評価しようとも、ベルギー代表の2選手が熱心に誘おうとも、相手クラブの言い値を移籍金として支払うことはあまり考えられません。財政面の期日である6月末が迫っていることもあり、ピアニッチ選手の契約解除条項を行使するクラブを探さざるを得なくなったものと思われます。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスのマロッタGMがローマを電撃訪問しており、3000〜3500 万ユーロの範囲で決着するのではないかと伝えています。
これは契約解除条項を行使した際に、選手側にも一定割合の取り分が存在することに起因しているためです。『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』は 20% がピアニッチ選手に入ると伝え、ユベントスとの5年契約にサインすると報じています。
イタリア国外でピアニッチ選手の獲得に興味を示していると噂されているクラブが横槍を入れてこない限り、ユベントス行きが確定することになるでしょう。合意の公式発表が流れるのか、それとも、他のクラブ(バルサ、PSG、バイエルンなど)が強奪するのか。大きな山場を迎えていると言えそうです。