『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』によりますと、ユベントスはセリエBのペスカーラからラパドゥーラ選手とカプラーリ選手の2FWを獲得しようと動いているとのことです。
ペスカーラはセリエA昇格を賭けたプレーオフ準決勝ノヴァーラ戦を控えている状況です。
今季、ペスカーラの攻撃したジャンルカ・カプラーリ選手(22)はローマの下部組織出身。セリエBの38試合に出場し、13ゴール13アシストの成績を残しており、来季の去就が注目される存在となりました。
選手代理人がジェノアのプレツォージ会長と会談していたと記事では言及されていますが、より好感触を得たユベントスが選手を獲得し、来季はエンポリへのローン移籍する流れが濃厚であると見られています。
もう1人のジャンルカ・ラパドゥーラ選手(26)はセリエBの40試合で27ゴール11アシストと文字どおり、ペスカーラの攻撃を牽引しました。
交渉過程では本命視されているナポリやジェノアに遅れをとっていると見られていたのですが、パラティーチSDが交渉に乗り出し、逆転を目指すものと報じられています。
ユベントスと同様にジェノアがラパドゥーラ選手とカプラーリ選手に注目している理由はエースFWであるパヴォレッティ選手の相棒を探しているからでしょう。
ミランからの期限付き移籍でチェルチ選手とスソ選手が加わりましたが、来季も在籍させるだけの金銭的な余裕があるとは言い切れないからです。そのため、コストパフォーマンス面で期待が持てるペスカーラの2選手に関心を示していたのだと思われます。
一方のナポリがラパドゥーラ選手に興味を示しているのはガッビアディーニ選手(24)が移籍した場合に備えてのことと見ることができます。
ただ、ナポリの場合は肝心のイグアイン選手が引き抜かれるリスクがあるため、契約に持ち込むには躊躇することでしょう。レバンドフスキ選手にレアル・マドリード行きの話が浮上しており、その代役としてイグアイン選手がバイエルンに引き抜かれる可能性を否定できないからです。
チームの屋台骨を担う割合の高い選手の去就を確定させることをユベントスも含め、どのクラブも優先させることになります。
したがって、「セリエBで存在感を発揮した選手がどのクラブでプレーするのか」という最終的な去就が決まるまではもう少し時間が必要になると言えるでしょう。