ランチタイムキックオフで行われてセリエA第36節カルピ戦はエルナネス選手とザザ選手のゴールでユベントスが 2-0 の勝利で終えました。
試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
Carpi FC [3-5-1-1] |
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GK | 1: ブッフォン | 27: ベレツ |
DF | 24: ルガーニ 19: ボヌッチ 33: エヴラ |
5: ザッカルド 21: ロマニョーリ 23: スアゲ−ル |
MF | 16: クアドラード 10: ポグバ 11: エルナネス 22: アサモア 12: アレックス・サンドロ |
2: サベッリ 17: クリーミ 4: コフィー 29: マルチーニョ 6: ガッリョーロ |
FW | 17: マンジュキッチ 9: モラタ |
10: ヴェルディ 99: ムバコグ |
ユベントスはエヴラ選手をCB起用する3バックを採用。レジスタにはエルナネス選手が入り、ポグバ選手とアサモア選手が両脇を固める 3-5-2 で試合を迎えます。
対するカルピは 3-5-1-1 を選択。持ち前のフィジカルチェックで前半をしのぎ、後半勝負に出る戦略を持っていると予想される選手を先発に送り込みます。
試合はユベントスが圧倒的に支配する展開で時計の針が進む。だが、ポグバやモラタに訪れたチャンスを得点に結びつけることができない。
一方のカルピもカウンターから何度かシュートにまで持ち込むことには成功するも、こちらもブッフォンの牙城を崩せない。ユベントスは左サイドの攻撃が機能していなかったこともあり、ポグバとアサモアの位置を入れ替える。
リズムを取り戻したユベントスの攻撃を防いでいたカルピだったが、42分にゴールを許す。
左サイドに開いたポグバからのサイドチェンジをアサモアが右サイドの深い位置でキープ。グラウンダーで折り返したボールをエルナネスが右足でカーブをかけ、先制ゴールを決めることに成功した。
後半に入っても、ユベントスがボールを持ち、カルピがカウンターに活路を見出そうとする状況は変わらない。だが、スクデット獲得を決めたユベントスは全体的に動きが重く、カルピに惜しいシーンを許す展開が続く。
そして、80分に途中交代のザザが試合を決定づける。右サイドのポグバからのクロスを頭で合わせたシュートはループ起動を描き、リードは2点差となった。試合はこのままユベントスが逃げ切ることに成功し、リーグ戦の連勝は10となった。
試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
前半にヴェルディのシュートを右足でセーブ。これ以外は仕事を強いられるシーンもなく、クリーンシートを達成。
DF: ルガーニ 6.0
ムバコグとのマッチアップで相手を押さえ込み、成長の跡をうかがわせた。試合で受けたイエローは軽率な対応によるものであり、そのシーンでは集中力を欠いていた。
DF: ボヌッチ 6.5
自身のミスが失点のきっかけとなった前節から切り替え、集中力を保ったプレーに終始した。
DF: エヴラ 6.5
豊富なDF経験から安定したプレー内容を披露した。高さが不足している部分をポジショニングとカバーで十分に補っており、CB起用が有益なオプションであることを証明できたことは大きい。
WB: クアドラード 5.5
試合序盤は右サイドの突破が脅威となっていたが、徐々に試合から消えてしまった。“物足りなさ” が残る内容だったと言わざるを得ない。
MF: ポグバ 7.0
右サイドでプレーした前半は決定的な仕事はできなかったが、左サイドを主戦場としてからは効果的なパスを供給し始めた。先制点につながったアサモアへのサイドチェンジやザザへのアシストはその真骨頂と言えるだろう。
MF: エルナネス 7.0
前半終了間際にユベントスでの初ゴールとなるミドルシュートを右足で決め、先制点をもたらすことに成功した。中盤ではパスを散らし、守備でも奮闘するなど求められるプレー水準を十分に上回っていた。
MF: アサモア 6.0
先制点の場面ではフリーになっていたエルナネスを見逃さず、丁寧なパスを通すなど視野の広さと機動力をアピールした。ただ、得点という結果を求めるあまり、シュートシーンで雑さが目立ったことはマイナスである。
MF: アレックス・サンドロ 6.5
左サイドを突破し、中央に効果的なクロスを何本か供給することができていた。そのクロスが枠内シュートや得点に結びつかなかったことだけが残念なことである。守備面では大きな問題もなく、充実したプレー内容だった。
FW: マンジュキッチ 6.0
激しく当たりにくるカルピ守備陣と戦いを繰り広げるも、得点を奪うことはできなかった。ポストプレーとしての役割で最低限の仕事はしていたと評価できる。
FW: モラタ 5.0
カルピ守備陣に潰され、プレーする自由が与えられなかった。持ち味をまったく発揮できていなかったのだから、後半開始から交代となるのも当然である。
【交代選手など】
FW: ザザ 6.5
モラタと交代で46分から出場。チームがDFラインでのボール回しをする時間帯が多かったこともあり、半分ほどは消えたままだった。後半30分過ぎからはプレーに絡み始め、追加点を決めたのだから十分な内容だったと言えるだろう。
WB: リヒトシュタイナー 6.0
74分からクアドラードに代わり出場。右サイドで攻守のバランスを保ち、攻め上がりを見せるなど調子の良いところを見せた。
MF: ストゥラーロ ー
85分にアサモアと交代でピッチへ。“おたふく風邪” は治癒したのだから、次はピッチでのプレーで見せるべきである。
アッレグリ監督 6.5
休養を与えたい選手を休ませ、結果を出した采配は大いに評価されるだろう。モラタについては狙われていたこともあり、下げる決断をしたことは間違いとは言えない。次節は違った意味でのやりくりが求められている。
イッラーティ主審 6.0
カルピのプレーに対するジャッジが少し甘めの部分もあったが、全体としてはフェアに判定していた。マンジュキッチ、リヒトシュタイナー、ポグバ、エルナネスが累積警告で次節出場停止だが、その内の3選手がアディショナルタイムにカードを出させていることが審判としての技量を疑われる要素となるだろう。