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ユベントス選手に対する通信簿【MF/FW編】

 昨日の GK/DF 編に続き、今日は MF/FW 編をお届けします。評価基準は前回と同様、評価はA、B、C、Dの4段階で行い、最高評価はA、最低評価はDとします。

画像:ユベントスの選手たち
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サミ・ケディラ(28) B+

 出場したリーグ戦は4勝1分、チャンピオンズリーグでは1勝1分とケディラ選手がピッチ上にいれば、無敗が続いています。視野が広く、軽率なミスをしないシンプルなプレーがチームに大きく貢献していることが伺えます。

 最高評価でない理由は、怪我による離脱期間が長期に及んでいたからです。ですが、契約は2019年夏までありますので、すばらしい契約だったということもできるでしょう。そのためには1試合でも多く試合に出場し、チームに1ポイントでも多くの勝ち点をもたらすことが不可欠です。

 

クラウディオ・マルキージオ(29) B

 退団したピルロ選手の役割を担うことが期待されたシーズンですが、自身の怪我もあり、昨シーズンのプレーを見せるまでには達していません。

 徐々にコンディションが上向きつつあることと、ケディラ選手やポグバ選手との連携も確立でき始めているため、FW 陣との攻撃の連携ができるかがポイントになるでしょう。

 契約は2020年まで残っており、地元出身であることからも中盤の主軸選手として大きな期待が寄せられています。ピルロ選手のスタイルに固執する必要はなく、ワン・ツーやドリブルでの突破を織り交ぜ、個性を活かすことが確固たる評価を確立させることになると思われます。

 

ポール・ポグバ(22) B+

 細かいテクニックは昨シーズンと変わらず、非常に質の高いプレーを継続しています。ただ、シーズン序盤は自身がすべての責任を背負い込むかのように強引なプレーが目立ち、シュートも力みから枠内に飛ばないという状況が続きました。

 ですが、次第に本来の能力を見せつけ始めており、良いアシストを積み重ねることで『10番』としての役割を果たしています。

 今後はチームメイトが攻撃時にポグバ選手に任せっきりにして、孤立させないことが鍵になります。圧倒的な個の力を持つことを理由にすべてを丸投げする姿勢を改めた選手を優先して起用することが必要と言えるでしょう。チームとして改善ができなければ、来夏に退団されても不思議ではありません。

 

エルナネス(30) D

 今夏、3年契約でユベントスに加入しましたが、現時点では合格点を与えられるプレー内容ではありません。

 加入当初こそ、中盤から積極的にシュートを放つなど、不振に喘ぐチームの中で目立っていました。しかし、チーム事情からアンカーで起用された際に “プレスに難あり” ということが露呈し、そこからパフォーマンスを向上させることができていません。

 序列が1番下になっていても不思議ではないだけに、起用された試合で相当のインパクトを残せなければ放出1番手となることが予想されます。

 

ファン・クアドラード(27) A

 チェルシーからレンタル加入中ですが、完全移籍に向けての交渉が行われると報じられることからも非常に強いインパクトを残しています。

 当初は3トップの左ウィング候補として名前が上がっていましたが、リヒトシュタイナー選手の離脱もあり、右サイドを自分のものにしました。突破力はイタリア時代のものを取り戻しましたので、他の FW 陣との連携向上がポイントになると言えるでしょう。

 完全移籍となるかはチェルシーの監督人事次第です。モウリーニョ続投となる保証がないため、アトレティコのシメオネ監督がチェルシーの新監督に就任すれば、買取は難しいと思われます。

 

マリオ・レミナ(22) C

 マルセイユからローン移籍し、中盤で堅実なプレーを見せています。ボール奪取力や追い回す走力があるため、チャンスを与えてみたい選手という評価が適切でしょう。

 課題は『展開力の向上』が挙げられます。ですが、これは経験不足から来るものと言い換えることもできるため、試合での起用を通して育成していく価値はあると思われます。

 ユベントスが買取オプションを行使するようなプレーを見せられるかがポイントになると言えるでしょう。

 

シモーネ・パドイン(31) B-

 パドインを入れておけば何とかなるというほど、守備面でのユーティリティ性があります。違いを生み出せる選手ではありませんが、堅実なプレーをしてくれるという期待は持つことはできるでしょう。

 2016年夏に契約満了するため、今年の新加入選手がチームにフィットするかによっては契約延長をする価値のある選手だと思われます。逆に言うと、パドイン選手が見せて来たパフォーマンスを上回ることができない選手は放出やむなしと言えるでしょう。

 

クワンド・アサモア(26) C

 2012年6月にウディネーゼとの共同保有でユベントスに加入し、中盤から WB や SB にコンバートされましたが、結果を残し、評価を残しています。

 昨シーズンに負った左ひざの怪我から復活を目指すシーズンで、負傷を再発させないことが肝心となります。今季は中盤の選手として計算されていることもあり、サイドでプレーするよりも繊細なボールタッチが求められることになるでしょう。

 長くプレーしたアタランタ戦後に筋肉を痛めたことは残念でしたが、内容は期待が持てるものでした。契約は2017年夏に満了するため、今季と来季がアサモア選手にとっての正念場と言えるでしょう。

 

ステファノ・ストゥラーロ(22) C

 昨シーズンのレアル・マドリード戦で見せた印象から、一気に成長曲線を描くと期待され、その通りのパフォーマンスを見せました。

 ところが、今シーズンの出来は昨年のユベントス加入当初まで退化してしまった印象があります。ボールタッチなどプレー全体にまで “荒さ” が出てしまっており、半年前に片鱗を見せていた “繊細さ” が消え去ってしまったことがマイナスと言えるでしょう。

 ただ、22歳と若いため、成長の余地は多いに残されていると思われます。契約も2019年まで存在しますので、ケディラ選手のようなお手本から上手いギアの入れ方を学べるかが鍵になるでしょう。

 

ロベルト・ペレイラ(24) B

 怪我で負傷離脱中ということもありますが、攻撃的な役割を与えると昨シーズン同様のすばらしいパフォーマンスを見せています。

 3センターの右でも起用可能であり、ビダル選手の抜けた穴を埋めてくれる期待ができる選手でもあります。ただ、ビダル選手ほどのスライディングタックルを敢行しないため、異なったスタイルの守備を確立させることが今後のテーマになるでしょう。

 2019年までの契約があるだけに攻撃の面で大きな期待がされている選手と言えるでしょう。

 

シモーネ・ザザ(24) D

 サッスオーロから買取権を行使し、5年契約を結びました。イタリア人 FW ということを加味したのだと思われます。

 ザザ選手のプレースタイルですが、ポストプレーとロングカウンターが特長です。しかし、リーグで対戦する DF を圧倒するだけのフィジカルはありませんし、ユベントスがロングカウンターをかける機会など1試合で1回あるかないかに留まります。

 ユベントスでポジションを得るためには新しいプレースタイルを身につける必要があります。狭いスペースでのボールタッチなど細かいプレーができるようにならなければ、放出されることになるでしょう。

 

アルバロ・モラタ(23) B

 チャンピオンズリーグとの相性は良く、チーム状況が悪い中でも結果を残しています。ただ、ゴール前のスペースが完全に消されるセリエAでは左ウィングで起用される機会が多く、フラストレーションを溜め込んでいます。

 得点力という点では成績は今ひとつですが、サイドで張るよう指示されているのであれば無理難題と言えるでしょう。「CF として期待している」というメッセージを選手に送るためにもトップの位置で起用する必要があります。

 2019年までユベントスは契約を保持していますが、レアル・マドリードは買取オプションを有しています。ベンゼマ選手の去就が非常に不透明なだけに来夏にレアル復帰も現実にあり得ることだと思われます。

 

マリオ・マンジュキッチ(29) C

 エリア内で総仕上げを期待されており、ビルドアップでは期待できません。ですが、徐々にポストプレー等でフィットする兆しを見せ、得点という形でも報われ始めています。

 契約は2019年まであり、モラタ選手がレアルに買い戻された場合はエースとして君臨して欲しいということがフロント陣の本音だと思われます。

 プレーとしてはポグバ選手やディバラ選手といった2列目に顔を出す選手と近い距離を保てるかが鍵です。ポストプレーで落としたボールを2列目の選手に持ち出させたり、サイドに持ち出させて、中央でクロスを待つなどの連携が見られるかが評価のポイントになるでしょう。

 

パウロ・ディバラ(22) A

 高額な移籍金に見合うだけのプレーを十分に見せています。ビルドアップにも参加し、ゴール前にも顔を出すタイプはディバラ選手だけですし、プレーの質でもすばらしい内容を継続しています。

 フィジカル面が課題として指摘されていますが、プレッシャーへの対処や、頭脳面でのスタミナといったメンタル面を忘れてはなりません。攻撃のタクトを担うのですから、ピルロ選手のように最後の1秒までチームにとって最も有効な攻撃の選択肢を選び続けることが求められます。

 2020年までの契約がありますが、ポグバ選手のようにどのクラブも欲しがるような存在になれる可能性と成長の余地は残されていると言えるでしょう。