ユネスコ・カップでトリノを訪問したエドガー・ダービッツ氏がユベントスの現状について『ガゼッタ・デッロ・スポルト紙』に語っています。
エドガー・ダービッツ氏:
「ユーヴェはいつだって家族です。素晴らしいことですよ。
(リーグ戦序盤でのつまずきを懸念していますか?)
いいえ。常勝チームと言えど、4、5年の周期がありますし、両面でチェックすることが必要です。また、多くの新加入選手には時間が必要になるでしょう。この時期に高いレベルにはならないと私は思います。
(ビアンコネーリはまだタイトル本命ですか?)
連敗スタートでそうは言えなくなりましたね。ですが、後は上向くしか選択肢は残されていません。
(イタリアではフェリペ・メロ、デ・ヨング、ナインゴランといった "Cattiveria" が中央にいます。ユーヴェでビダルが抜けた影響は?)
"Cattiveria" の力について話さない訳にはいかないでしょう。ボールを奪い返し、チームに活力を与えることは大事なことです。ビダルはこの役割を担う上でベストプレーヤーの1人で、その彼が退団したのですからチームの戦い方そのものを変える必要があります。所属選手にあった先述を選ばなければなりません」
要するに、『中盤の潰し屋』として君臨していたビダル選手が抜けたのだから、戦術を微調整する必要があるという話です。
インタビューに答えているダービッツ氏が典型的な "Cattiveria" に分類される選手でしたし、ミランでプレーしたジェンナーロ・ガットゥーゾ氏も、この系統だと言えるでしょう。
ビダル選手とスキル的に似たタイプのロベルト・ペレイラ選手の最も大きな違いは "Cattiveria" のスキルでしょう。ファールで相手の勢いを止めたり、スライディング・タックルの精度の高さといった玄人好みの部分での貢献度の違いと言い換えることもできます。
"Cattiveria" という点ではストゥラーロ選手が期待が寄せられますが、トップレベルにはまだ到達していないと見られるため、代わりの適任選手が見当たらないと考えることが一般的です。
したがって、戦術を微修正することでビダル選手が抜けた穴をチームで埋める必要があるでしょう。アッレグリ監督がどのようにアレンジするかがチーム浮上の鍵だと思われます。