トリノに本社を置くトゥット・スポルト紙が来期(2015/16シーズン)のユベントスのフォーメーションを予想しています。
記事で言及されているシステムは以下の通りでした。
4-3-1-2
まずはアッレグリ監督が最も好んで使うシステムである 4-3-1-2 です。このシステムをメインで戦うと仮定すると、純粋なトップ下の選手が補強されていないことが指摘されています。
そのため、オスカル(チェルシー)、イスコ(レアル・マドリード)、ジェルソン(フルミネンセ)といった選手たちを獲得するのではないかと度々報じられています。
しかし、それらの選手たちの獲得が難しいとなればビダル、ペレイラ、ディバラ、コマンといった攻撃的なポジションでのプレーを好む選手たちがトップ下のポジションを争うことになるでしょう。
【4-3-1-2 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、エヴラ
MF: ケディラ、マルキージオ、ポグバ
MF(トップ下):オスカル/イスコ/ジェルソン
FW: モラタ、マンジュキッチ
4-3-3
次にオプション的に使われる可能性が高いのは 4-3-3 だと予想されています。サイドにウィンガー的な特徴を持った選手を配置することで、相手チームが中央部分を固めるだけでは守り切れなくするという狙いもあるからです。
このシステムを採用するについては、左サイドでウィンガー的な働きができる実績のある選手がいないことが問題となります。その結果、クアドラードやサラーといった選手の名前が取沙汰されていると言えるでしょう。
中盤はスタミナが重要視されるためビダル選手がケディラ選手に対して優位だと思われますし、FW では1トップでも結果を出しているマンジュキッチ選手が現状では CF の1番手と見られているはずです。このシステムで戦う場合はモラタ選手(もしくはペレイラ選手)が左ウィングの位置をスタートポジションにするのではないかと思います。
【4-3-3 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、エヴラ
MF: ビダル、マルキージオ、ポグバ
FW: ディバラ、マンジュキッチ、クアドラード
3-5-2
最後はコンテ時代に武器として確立された 3-5-2 です。欠陥が存在していることがシャフタール・ドネツクによって露呈する結果となったのですが、“(試合終盤で)守り切る”ためのオプションとしては非常に効果的です。
この3バックシステムの長所は必要な選手は既にユベントスに在籍していて、その上ノウハウも共有されていることです。
3バックの中央でもプレーができるオグボンナ選手に移籍の噂が立っていますが、ルガーニ選手を確保していますので仮に移籍ということになったとしても影響は最小限に留めることができるでしょう。
【3-5-2 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ
WB: リヒトシュタイナー、アサモア
MF: ビダル、マルキージオ、ポグバ
FW: マンジュキッチ、モラタ
大きく変わる点と言えば、4-3-3 を利用する見込みが増えそうだということに限られるでしょう。セリエAだけに限って話をするなら、どのシステムを用いたとしても力技で何とかなると思われます。
問題はチャンピオンズリーグの舞台で上位進出を継続するためには、4-3-1-2 であったり 4-3-3 の精度を向上させ続けることが欠かせません。その点において、例え大金をはたいて獲得した選手であっても結果が出てなければ外すといった『競争原理』でチームをマネージメントすることが原則だと言えるでしょう。
どのフォーメーションになるかは、シーズンインまでのお楽しみと言った所です。