今シーズン2試合目の親善試合となったレヒア・グダニスク戦はアウェーのユベントスがポグバ選手とマンジュキッチ選手のゴールによって 1-2 で勝利しました。
プラス要素とマイナス要素が入り交じった試合でしたが、試合内容について整理します。
試合のハイライトシーンについては YouTube でご確認ください。
1:前半は3バックでスタート
ドルトムント戦は4バックでスタートしましたが、この試合は3バックでスタートしました。先発メンバーとフォーメーションは下図のとおりです。
GK: ブッフォン
DF: ルガーニ、ボヌッチ、キエッリーニ
WB: リヒトシュタイナー、パドイン
MF: ストゥラーロ、ケディラ、ポグバ
FW: ディバラ、ザザ
この意図については「新加入のルガーニ選手を慣れさせるため」という点が大きいでしょう。前回は同じく新加入のネト選手が GK としてプレーしていましたので、正 GK のブッフォン選手がいる時に3バックでプレーすることは公式戦を見越してのことだと思われます。
2:キエッリーニの負傷とディバラの躍動
ディバラ選手の CK からポグバ選手がヘディングで先制ゴールを決め、幸先よくスタートしました。ゴールにこそならなかったのですが、ザザ選手へ正確なロングパスを通すなどディバラ選手のパフォーマンスが非常に良く2トップの一角として名乗りを上げたと言えるでしょう。
その一方で、心配事も発生してしまいました。キエッリーニ選手が太ももを痛め、前半8分で退くことになってしまったことです。正式な診断結果はまだ発表されていませんが、場合によってはスーパーカップ欠場もあり得ると思われます。
3:後半から4バックにスイッチ
後半はメンバー交代をしたことで 4-3-1-2 へとスイッチを行いました。
GK: ブッフォン
DF: パドイン、ルガーニ、カセレス、エヴラ
MF: ケディラ、マルキージオ、ストゥラーロ、クレメンツァ
FW: マンジュキッチ、モラタ
トップ下にユース所属のクレメンツァ選手を投入し、2トップはマンジュキッチ&モラタ選手が入りました。
4:順調なルガーニとこれからのケディラ
この試合をフル出場したのはルガーニ選手だけでした。3バックで問題なくこなしたというだけでなく、良いプレーや怪我をしていないという点でもポジティブに評価されます。
同じく新加入のケディラ選手については、周囲との連携面で改善の余地が残されているといった状況です。
ピルロやビダルといった4年間チームに所属してコンビネーションを築き上げてきた選手と比較するのは(かなり)アンフェアなことなのですが、それができる選手だという期待があるだけに上手くチームに馴染んで欲しいと思います。
5:明暗の分かれた2トップ
マンジュキッチ選手は足が重く、コンディションが上がり切っていない状況下であるにもかかわらず、ボックス内では非常に危険な選手であることを決勝点を叩き出すことで証明しました。
それとは対照的にドルトムント戦で好パフォーマンスを見せたモラタ選手はコンディション面でもモチベーション面でも最悪に近く、出場時間はわずか25分だけに終わりました。
アッレグリ監督もモラタ選手の姿勢については公に苦言を呈しており、チーム内に流れつつある『慢心』を引き締めようとしていることが見られた試合でした。