ユベントスは現行のクラブ経営陣と2018年までの契約を延長したことを正式に発表しました。マロッタGMとパラティーチSDについては前々から契約延長のオファーが出ていたという話は伝えられていましたが、7名が2018年までの契約延長に合意したということは少し驚きでもありました。
写真は左から順に次の7名が写っているものと思われます。
マウリツィオ・ロンバルド(Maurizio Lombardo)事務局長
マッテオ・ファブリス(Matteo Fabris)トップチーム・マネージャー
フェデリコ・チェルビーニ(Federico Cherubini)プリマベーラ・ディレクター
ファビオ・パラティーチ(Fabio Paratici)CEO兼スポーツディレクター
ベッペ・マロッタ(Beppe Marotta)ゼネラルマネージャー
ステファノ・バラギン(Stefano Braghin)ユース・ディレクター
ジャンルカ・ペソット(Gianluca Pessotto)プリマベーラ・マネージャー
トップチームだけでなく、プリマベーラ(ユース部門)の責任者とも契約延長に到ったという点が評価される部分でしょう。プリマベーラを率いるファビオ・グロッソもトリノとのダービー戦でアッレグリが好む 4-3-1-2 を採用して戦っていましたので、トップチームとの連動性を持たせるという点においても良いサイクルが築かれつつあると言えると思われます。
マロッタGMとパラティーチSDに対するインタビューは Youtube でも公開されています。
翻訳は以下のとおりです。
Q. クラブでのフットボール面における経営方法は?どのように行っているのですか?
マロッタGM:
「方法はフットボールの世界が他とは異なることを理解することです。ピッチでの結果と同じように行う必要があるのです。特に経験とスキルといった成功に必要な2つの要素を混ぜ合わせることが要求されます」
Q. なぜ公の場でほとんど話さないのですか?
パラティーチSD:
「私は決して公の場でコメントしません。というのも、ここでは選手、コーチ、会長、経営陣といった人達こそが主役だからです。全員が彼らのキャラクターに合致した仕事を行っていますよ。私は物静かな人物なので、自分には合っています。舞台裏で私に与えられた権限は仕事に役立っています」
Q. ユベントスのスポーツディレクターという役割は?
パラティーチSD:
「まず第一に、ファーストチーム、アカデミー、そしてスカウティングの3部門を連携させることです。これらの3部門によって我々はチームを作り上げ、そしてクラブが成長しようとすることになるのです」
Q. なぜスタッフの選択が重要と述べているのですか?
マロッタGM:
「まず最初に私はこの場を借りてアンドレア・アニェッリ会長に私を信頼してくれたことを感謝したいですし、契約延長、そしてスタッフについても同様です。会長の素晴らしいスキルの1つは自身のタスクを委任することです。事実、彼はスタッフに責任とともにその権限も与えます。私はこの信条が我々の成功した理由の1つだと信じています」
Q. あなたにとってファビオ・パラティーチとは?
マロッタGM:
「ファビオ・パラティーチは友人の1人です。私好みで今やフットボール界でのビッグネームを持つ人物です。フットボールでは、私達は才能のある選手についていつも話しています。忘れがちですが、経営レベルでのタレントの話もしますよ。ファビオは10年も私といますし、今やスキルを持った重要人物で、クラブについて良い考えを持つ尊敬すべき個人です。私は彼が我々の成功に貢献した中の1人だと思っています」
Q. あなたにとってベッペ・マロッタとは?
パラティーチSD:
「まず最初に私はマネージャーとして大きな役割を担っているのです。私は彼もまた人間性で私を選んだのだと思いますよ。彼は私と出会い、私が選手としてのキャリアが終わった日に私を選んでくれました。私には上手くできるという渇望や欲望はもちろんありましたが、経験は全くありませんでした。彼は私を鍛えてくれましたし、仕事で私ができるものは彼から掴もうとしていました。この経営での私自身の役割と彼の下で行って来た大きな役割で私は成長曲線を描くことができました」
Q. 選手の何を見ているのですか?
パラティーチSD:
「チームへの貢献です。スカウト部門から得た情報を整合します。彼らは懸命に働いてくれるので、たくさんの情報がもたらされます。たくさんの選手を見て、数多くの試合を観戦していますから。私はスカウティングに関しては氷山の一角ですよ。
それから我々が見ている選手が技術、戦術、フィジカルでの特性を有しているかです。その次のステップが難しい部分なのですが、その選手が成長できるかという情報を収集します。彼らの家族生活であったり、どういった人と付き合いがあるかといった部分です。
そして、我々は最終決定を行う前に調査についての要約に取りかかり、マロッタ、ネドベド、アニェッリが参加するミーティングに上げられます。その後、我々はどの選手を獲得するかという結論を下すことになります」
マロッタGM:
「クラブに関わる選手についてはいつも評価する必要があります。このケースで我々はユベントスには大きな夢があることを知っています。そのため、ユベントスの契約する選手は追加の義務を負うことにもなるのです。
我々はユベントスを代表することはプレッシャーも背負うことだと言っています。理解されているケースとしては成功の歴史がそれらの後ろには存在しているということでしょうか。疑問を抱いた選手については我々はクラブの確実により将来的な成功を納めるために少し慎重になる必要があります」
Q. ここでの厳しかった日は?
マロッタGM:
「最初の年にポズナンでノックアウトされた時のことを覚えていますよ。おそらく、最低のポイントしか獲得できなかったと思います」
パラティーチSD:
「2つ述べたいですね。昨シーズンのチャンピオンズリーグで敗退したイスタンブールでの午後です。それと、トリノでの最初のシーズンからいくつかの思い出ですね。しかしながら極論を述べるならこの瞬間の我々の成功に寄与していると言えるでしょう」
Q. ここでの最高の日は?
パラティーチSD:
「我々が最初のスクデットを勝ち取ったトリエステでの夜ですね」
マロッタGM:
「最初のスクデットは特別な感情を持ちました。というのも、誰も我々が勝ち取るとは予想しておらず、また期待もそれほど高くなかったからです。ですが、皆を幸せにすることができましたし、その年にハードワークし続けたすべての人々へのご褒美だと思います」
Q. あなたにとってユベントスの意味は?
パラティーチSD:
「歴史、名声、アニェッリ家の経歴。クラブは数多くのトロフィーを勝ち取ってきましたし、最大級のファンもいます。私はこの偉大なクラブの歴史の中で小さな歴史を刻むことを非常に誇りを持っています」
マロッタGM:
「ユベントスは私のすべてです。私の仕事人生の中で、大きな成功を楽しんでいます。私は自分の価値観に完全に合致した環境を見つけることができました。素晴らしい人達との出会いがあり、そしてこの瞬間においても私はプライベートだけでなく、プロフェッショナルとしても満足感を覚えています」