NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

チャンピオンズリーグ準決勝の対戦相手

 チャンピオンズリーグ準決勝に進出した4チームが決定した。レアル・マドリードバイエルン・ミュンヘンバルセロナユベントスが勝ち残っている。どのチームと対戦することになるかは未定だが、それぞれのチームの強みと過去の対戦成績を記載しておこう。

UEFA CL 2014/15 Semi Final

 

1: レアル・マドリード


 昨シーズン、10度目の欧州制覇(ラ・デシマ)を成し遂げたスペインの白い巨人。今シーズンは11度目の欧州制覇(ウン・デシマ)を虎視眈々と狙い、4強入りはノルマに近いものがあります。大手会計法人のデロイト社が発表するフットボール・マネー・リーグによると、2013/14シーズンはトップの収入である549.5百万ユーロを記録しています。

 ベストメンバーがそろっていれば、4-3-3 が採用されるでしょう。

レアル フォーメーション

 このチームの特徴はベンゼマ、ベイル、ロナウドの攻撃陣だけではなく、ペペやセルヒオ・ラモスの守備陣も強固な点にもあります。ポゼッション型のチームにはロナウドを中心にしたカウンターを止める必要が生じますし、逆にレアルの攻撃陣を180分止め続けることも難しいと思われます。

 ユベントスレアル・マドリードとの欧州での対戦成績は7勝1分8敗、18得点16失点。直近の対戦は2013/14シーズンのグループステージで対戦し、1分1敗(3得点4失点)の記録が残っています。ロナウドやベイルにやられたという印象が強い対戦でしたが、ジョレンテが2戦とも良い活躍をしていたという点がポジティブに捉えられるでしょう。

 

2: バイエルン・ミュンヘン


 ユップ・ハインケス監督の下で3冠を達成した2012/13シーズン。そのチームを上積みするという目的で翌シーズンにはベップ・グアルディオラを招聘したドイツ王者です。財政的にも健全経営が行われており、売上は2013/14シーズン欧州3位の487.5百万ユーロを記録しています。

 バイエルンほど、ベストメンバーを読みづらいチームはないでしょう。

バイエルン フォーメーション

 このフォーメーションはあくまでも1例です。ベップのチームは対戦相手を押し込み続け、自陣内に残っているのはGKのノイアーと最終ラインにいるDFだけという形で力を発揮するチームとなっています。ですが、最終ラインがスピードとプレッシャーに難があることが露呈していることを対戦相手がどのように自分たちが有利になるように準備するかが鍵となるでしょう。

 ユベントスバイエルンとの通算成績は3勝1分4敗、6得点11失点。直近は2012/13シーズンの準々決勝で対戦し、2敗(0得点、4失点)でした。クロースの負傷によって、“ロベリー”が誕生した瞬間でもあった対戦です。もし対戦となれば、プレスを避けれず、前線でボールを保持できずといった完敗の内容から両者の差はどうなったを測る機会となりそうです。

 

3. バルセロナ


 ティキタカと称されるスタイルをグアルディオラと確立するも、対応策を打ち破れず近年はチャンピオンズリーグの舞台では苦戦しています。今シーズンはルイス・エンリケの下、レアルのように縦に素早く攻めきるオプションと空中戦の強さが加わりました。売上も2013/14シーズン欧州4位の484.6百万ユーロを記録しており、ライバルのレアルと大きな差はありません。

 メンバーもベップ時代とは違いが見て取れます。

バルサ フォーメーション

 攻撃はすべてメッシ頼みだったバルセロナだが、ルイス・スアレスの加入から別のチームへと生まれ変わりつつあります。ポゼッション至上主義に近い考えから現実路線に転向しつるある途上だと言えるでしょう。それにより攻撃にバリエーションが生まれ、チーム状態も良好だと思われます。

 ユベントスバルセロナとの対戦成績は2勝2分2敗(6得点7失点)となっています。直近の対戦は2002/03シーズンの準々決勝まで遡ります。デッレ・アルピでの第1戦を1-1で終え、カンプ・ノウでの第2戦も1-1で延長戦に突入し、最後はサラジェタのゴールでユベントスが勝ち抜けを決めたシーズンです。もし対戦となれば、ティキタカ全盛のバルサとの対戦経験がないことがどう転ぶかが見物の一戦となるでしょう。

 

 対戦相手となる3チームはユベントスよりも豊富な資金を有しており、より世界的なタレントを集めています。そのため、昨年のアドレティコ・マドリードのように相手の強みを消しつつ自分たちの強みを最大限に活用するという難しい采配が必要になるでしょう。

 ユベントスが準決勝で厳しい戦いを強いられるのは想定内ですが、他の3チームはファイナルに進めなければ“失敗”の烙印が押されるというプレッシャーがあります。相手に焦りを生じさせることができればユベントスにも勝ち目が生まれると思われます。まずは怪我やコンディション不良で離脱している選手が万全の状態で復帰してくることが不可欠ではないでしょうか。