ランチライム・キックオフとなったセリエA第7節エンポリ戦はディバラ選手とイグアイン選手が得点を決め、0-3 で勝利しました。
両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Empoli FC [4-3-1-2] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 28: スコルプスキ | 1: ブッフォン |
DF | 3: ザンベッリ 24: チョシッチ 6: ベッルーシ 21: パスクアル |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 88: テージョ 5: マウリ 11: クローチェ 33: クルニッチ |
7: クアドラード 6: ケディラ 11: エルナネス 5: ピアニッチ 12: アレックス・サンドロ |
FW | 20: プッチャレッリ 7: マッカローネ |
21: ディバラ 9: イグアイン |
エンポリは事前に予想されていた 4-3-1-2。トップ下にサポナーラ選手ではなく、クルニッチ選手が抜擢されたことがサプライズと言えるでしょう。
ユベントスは 3-5-2 を継続。最終ラインはイタリア代表の4選手が名を連ね、右WBにはクアドラード選手が先発。アンカーにはエルナネス選手が起用され、最前線にはディバラ&イグアインのアルゼンチン代表が並ぶ布陣となりました。
試合は両チームが互いにプレスをかけ合い、我慢比べの展開でスタートします。最初の決定機はユベントス。
8分にピアニッチからのクロスに走り込んだケディラが胸トラップからボレー。しかし、シュートはクロスバーを直撃し、得点にはならない。その2分後にはゴール右で得たFKをディバラが狙うも、これはGKがキャッチする。
34分にはピアニッチのパスに反応したクアドラードがGKと1対1になるも、シュートは右足1本で防ぎ切ったスコルプスキの勝ち。40分には人数をかけて攻め上がったエンポリはクルニッチが強烈なシュートを打つも、ブッフォンがCKに逃れる。
両チームともスコアを動かすことはできず、前半は 0-0 で折り返します。
後半最初にチャンスを迎えたのはユベントス。ケディラからのパスを引き出したイグアインが切り返しからシュートを狙うも、エンポリ守備陣がブロック。54分に得た間接FKも壁に当たり、ゴールは生まれない。
しかし、65分にユベントスはスコアを動かすことに成功する。左サイドで相手を引き寄せたアレックス・サンドロがグラウンダーのクロスを中央へ。走り込んだディバラがトラップから素早く左足を振り抜き、均衡を打ち破ることに成功した。
ユベントスは67分に追加点。途中出場のレミナが持ち上がり、イグアインに預けると、エリア手前からイグアインが左足を振り抜き、リードを2点に広げる。イグアインは70分に短くなったバックパスを奪い、ドッピエッタを達成。
この後、試合は動かず、0-3 で終了。ユベントスはランチタイム・キックオフの試合をクリーンシートで終え、代表ウィークを迎えることとなった。
試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
クルニッチのシュートを除けば、セーブを強いられるシーンがなかった。ポジショニングも良く、クロスにも安定して対処した。
DF: バルザーリ 6.0
相手に出し抜かれた場面も前半にはあったが、ファイナルサードで仕事をさせる前に対応した。
DF: ボヌッチ 6.0
試合が進むにつれ、安定感が増して行き、良い形で試合を締めくくることができた。
DF: キエッリーニ 6.5
空中戦で強さを発揮し、相手にサイドで起点を作らせないよう潰す役割も果たした。ソリッドな守備を90分間を通して続けていた。
WB: クアドラード 6.5
スピードを活かしてパスクアルの背後を狙い、クロスと見せかけてシュートを放つなど持ち味を存分に発揮した。1対1のチャンスもあっただけにゴールを決め切れなかったことだけが残念だった。
MF: ケディラ 6.0
中盤に落ち着きをもたらし、機を見せて前線の選手を追い抜き、シュートを打つなど見せ場は存在した。しかし、決定的な仕事はできず、全体に動きを出すため最初に交代する選手となった。
MF: エルナネス 6.0
後ろからタックルを見舞ったプレーは称賛できないが、そのプレー以外は中盤で潰し役を担い、アンカーとしてバランスを取る役割をしっかりと果たしていた。
MF: ピアニッチ 6.5
ディバラを高い位置でプレーさせるために、積極的にボールを裁き、ロングボールでチャンスを演出していた。連携面がチームとして向上すれば、さらに力を発揮するだろう。
WB: アレックス・サンドロ 6.0
守備では上手く連動していた反面、攻撃においては周囲とかみ合わず、空回りに近い状態が続いた。ただ、ディバラの先制点をアシストしたことで面目躍如となった。
FW: ディバラ 6.5
今季セリエA初ゴールは貴重な先制点となった。イグアインの近くでプレーする意識が強くなっており、良いコンビネーションを示すこともできていた。また、守備への参加も献身的で、良いパフォーマンスだった。
FW: イグアイン 7.0
前半は沈黙させられたが、後半に爆発力を見せつけた。エリア外から左足で突き刺し、バックパスを狙って抜け目なく2得点目を奪うなど本調子に近づいてきたことだろう。
【交代選手など】
MF: レミナ 6.0
ケディラと交代で61分から出場する。ボールを持って攻め上がる持ち味で、エンポリ守備陣のバランスを崩す結果となった。イグアインへのスルーパスは良かったが、4点目を自ら決めようとして味方が中央に詰めているのを無視してシュートを2試合連続で放ったプレーはあまり称賛できない。
FW: ピアツァ 6.5
73分からディバラと交代で出場機会を得る。DFを突破し、イグアインへのクロスを供給したり、カットインから枠内シュートを放つなど良いインパクトを残すことに成功した。次節以降は得点かアシストという記録に残る結果を期待したい。
MF: ストゥラーロ ー
82分からピアニッチと交代で今季初出場。負傷から復帰し、コンディションが戻りつつあることを示した。過密日程でチャンスは巡って来ると予想されるだけに今後のパフォーマンス次第だろう。
アッレグリ監督 6.5
エンポリの守備に手を焼いたが、レミナを投入することで動きを与え、試合を活性化させることに成功した。ピアツァも持ち味を発揮する内容であり、良い形でチーム内競争を促す要因となるだろう。采配によって勝点3を持ち帰ることに成功した試合と言える。
マッツォレーニ主審 6.0
ジャッジの基準は一定でフェアだったが、ピッチでスリップしたり、選手との接触によって審判権限で試合を止めるなど褒められないシーンもあった。