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【採点】 2017/18 セリエA第31節 ベネベント対ユベントス

 スタディオ・チーロ・ビゴリートで行われた 2017/18 セリエA第31節ベネベント戦はディバラ選手のトリプレッタなどでユベントスが 2-4 で勝利しました。

画像:強烈なゴールを決めたD・コスタ

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2017/18 セリエA第31節 ベネベント対ユベントス
表1:先発メンバー(2017/18 セリエA第31節 ベネベント戦)
  Benevento
[4-3-3]
Juventus
[4-3-3]
GK 81: プッジョーニ 23: シュチェスニー
DF 83: サニャ
6: ジムシティ
16: トシュカ
23: ベヌーティ
26: リヒトシュタイナー
4: ベナティア
24: ルガーニ
12: アレックス・サンドロ
MF 14: ビオラ
30: サンドロ 画像:キャプテン
31: ジュリチッチ
8: マルキージオ 画像:キャプテン
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
FW 99: ブリニョーラ
25: ディアバテ
66: ギリェルメ
7: クアドラード
10: ディバラ
17: マンジュキッチ

 ベネベントのデ・ゼルビ監督は 4-3-3 を選択。CF にはディアバテ選手を起用し、DF の中央はジムシティ選手とトシュカ選手が固める陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督も 4-3-3 を選択。中盤ではマルキージオ選手が第28節ウディネーゼ戦以来、約1ヶ月ぶりの出場。クアドラード、ディバラ、マンジュキッチの3トップで試合に臨みます。

 

 試合は両チームともに 4-3-3 から 4-2-3-1 へのスイッチを行いながら、攻撃に変化を付けようとする。

 先手を取ったのはユベントス。16分にA・サンドロのサイドチェンジをクアドラードが落とし、これをディバラがトラップから素早く左足を振り抜いて放たれたシュートがファーサイドのネットに突き刺さる。

 対するベネベントはユベントスの DF と MF の間のスペースをジュリチッチが利用してリズムを掴む。すると、24分に1度はシュチェスニーに防がれたシュートのこぼれ球をギリェルメが折り返し、最後はディアバテが押し込み、同点に追いつく。

 追いつかれたユベントスは33分にピアニッチのフィードに反応したクアドラードが GK との1対1を迎えるが、シュートは右に外してしまう。37分にはクアドラードのクロスをマンジュキッチが倒れこみながら押し込んだが、そのプレー中に手を使っていたとしてゴールは認められない。

 それでも45分にマルキージオの浮き球パスに反応したピアニッチがエリア内で倒される。1度は流されたが、VAR で判定が覆ってユベントスが PK を獲得。これをディバラが右下に決め、ユベントスが 1-2 と1点のリードで前半を終える。

 後半、先にゴールを手にしたのはベネベント。51分に左 CK からベナティアのマークを外したディアバテが決め、再び同点に追い付く。

 取りこぼしの許されないユベントスはD・コスタ、イグアインを投入し、4-2-3-1 で攻勢を強める。すると、73分に左サイドのピアニッチからのクロスをファーサイドでトラップから切り返したイグアインが倒されて、PK を獲得。これをディバラが今度は左に決め、ユベントスが3度勝ち越しに成功する。

 82分にはイグアインが持ち上がり、右サイドを並走するD・コスタに展開。サイドから中央に切れ込んだD・コスタが強烈なシュートをファーサイドのネットに突き刺し、ユベントスのリードを2点に広げる。

 結局、試合はこのまま終了。ユベントスが 2-4 で勝利し、勝点3を積み重ねることに成功した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
 反応できるシュートには全て反応。2失点をどちらも GK の責任ではない。セットプレーで守備陣が劣勢と見るや果敢に飛び出すなど判断も良かった。

DF: リヒトシュタイナー 6.0
 普段の闘争心溢れるプレーはあまり見られなかったが、気落ちする選手が多い中で戦い続けた。ただ、もう少し攻撃参加で貢献して欲しいところだった。

DF: ベナティア 5.0
 ディアバテを全く抑え切れず、パフォーマンス自体が低調だった。

DF: ルガーニ 5.5
 対面した相手 FW は封じたものの、際立った印象を残すことはできず。不完全燃焼と言えるでしょう。ディアバテに自由を与えなかった点は評価できる。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 サイドで圧倒することを期待されていたことを考慮すると、内容は明らかに物足りない水準だった。とは言え、先制点のきっかけを作ったキックの精度は高かった。

MF: マルキージオ 6.0
 パス出しなどでチームのために汗をかき続けた。ただ、ピアニッチが空けたスペースをカウンターで使われてピンチを招くなど存在感を思う存分発揮するまでには至らなかった。

MF: ピアニッチ 6.0
 パス精度や PK を獲得した飛び出しは良いものだったが、攻め上がりで空けたスペースをことごとくジュリチッチに突かれた。この点は大きな反省材料だ。

MF: マテュイディ 5.5
 デュエルで劣勢となり、持ち味である走力が無力と化していた。今日のパフォーマンスなら、ストゥラーロにチャンスを与えているべきだったと言えるだろう。

FW: クアドラード 7.0
 右サイドで攻撃のリズムを生み出す。ディバラの先制ゴールをアシストし、良いクロスを中央に供給するなど調子を上向かせている内容を示した。

FW: ディバラ 7.5
 先制ゴールを始め、PK を2本決めるなど FW としての期待に応えた。レアルとの2戦目に出場できないことは痛い。

FW: マンジュキッチ 5.5
 ワイドの位置で献身的な MF として攻守に奔走する中で CF としての怖さが完全に消え去っていた。交代は妥当。

 

【交代選手など】

FW: ドウグラス・コスタ 7.0
 58分にクアドラードとの交代で出場。右サイドでクアドラードとは異なる持ち味を発揮。82分には個人技で圧巻のゴールを決め、大きな印象を残した。

FW: イグアイン 6.0
 マルキージオに代わり、63分から出場する。ボールを持った位置が自らのシュートレンジなら、積極的にシュートを放つなど攻撃を牽引。3度目の勝ち越し点となる PK を獲得するなど仕事を果たした。

MF: ケディラ ー
 マンジュキッチとの交代で78分から出場機会を得る。中盤でのボールの預け先となった上、バランスを取ることでチームに安定感をもたらした。

 

アッレグリ監督 6.0
 チームとして大きな野心と期待を抱いていたチャンピオンズリーグでの敗戦後という難しい試合で常に先手を取り続けたことは評価できる。だが、2度も追いつかれており、反省点の方が多い試合だったと言えるだろう。レアル戦で意地を見せられるかが注目点だ。

パスクア主審 5.5
 フィジカルバトルを容認する基準を設ける権限はあるが、VAR で判定を覆るようでは審判員としての判定能力に疑問符を付けざるを得ない。闘志むき出しのチームが戦う試合を担当するには大きな不安が残る内容だった。