『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスが2025年1月の移籍市場でミランのフィカヨ・トモリ選手の獲得に本腰を入れているとのことです。簡単な交渉にはならないでしょう。
ミランは「トモリ選手への適正額での獲得オファー」があれば、2025年1月の移籍市場での売却を容認するでしょう。以下の要因があるからです。
- 1997年12月生まれの27歳
- 現行契約は2027年夏まで
- 推定年俸は300万ユーロ強
- カルル選手の1.5〜2倍の水準
- CB の序列はガッビア、チャウ、パヴロヴィッチに次ぐ4番手
これらの要因を根拠にユベントス側は「移籍金2500万ユーロの買取オプションが付随した期限付き移籍で獲得可能」と判断して交渉に乗り出しているとガゼッタ紙は報じています。
ただ、そうは問屋が卸さないと思われます。
ミラン側から見たユベントスは「セリエAで4位以内の座を懸けて争う直接のライバル」で「順位表では上に位置」し「手薄な DF 陣で緊急補強が不可避」な状況に直面中です。
“そのような状況のチーム” に「市場価格で即戦力の DF (=トモリ選手)を放出する」となれば、ミランのフロント陣はティフォージから猛バッシングを浴びることでしょう。
ユベントス側が「ダニーロ選手の獲得で “上位のナポリ” が補強に成功することを懸念して放出に消極的になっている」のと同じことがミランでも起こり得ると考えられるからです。
ユベントスが「ダニーロ選手を放出するならナポリよりミランの方が良い」と考えるのなら、ミランは「トモリ選手を手放すならユベントスよりもプレミア勢」と考えるとの前提で補強計画を練るべきでしょう。
皮算用が原因で交渉が停滞して時間切れになる状況は避けたいところです。選手層が薄すぎるポジションを的確に補充することができるのかに注目です。