2023/24 セリエＡ第35節が行われ、アウェイでローマと対戦したユベントスはルカク選手のゴールで先制を許すもブレメル選手の得点で追い付き、試合は 1-1 の引き分けで終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
| AS Roma [4-3-2-1] |
Juventus FC [3-5-2] |
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|---|---|---|
| GK | 99: スヴィラル | 1: シュチェスニー |
| DF | 43: クリステンセン 14: ジョレンテ 5: エンディカ 69: アンヘリーニョ |
4: ガッティ 3: ブレメル 6: ダニーロ (C) |
| MF | 4: クリスタンテ 16: パレデス 7: ペッレグリーニ (C) |
22: Ｔ・ウェア 16: マッケニー 5: ロカテッリ 25: ラビオ 27: カンビアーゾ |
| 35: バルダンツィ 21: ディバラ |
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| FW | 90: ルカク | 9: ヴラホヴィッチ 7: キエーザ |
ローマのデ・ロッシ監督は 4-3-2-1 を選択。CF ルカク選手の背後にバルダンツィ選手とディバラ選手の2人を並べる布陣で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。こちらは前節ミラン戦で好パフォーマンスだったＴ・ウェア選手が2試合連続で先発。マッケニー選手もスタメンに戻り、ヴラホヴィッチ選手とキエーザ選手の2トップで試合に臨みます。
最初に惜しい場面を作ったのはユベントス。6分にブレメルが相手陣内の高い位置でディバラのポストプレーを潰し、そのままショートカウンターを発動。最後はキエーザからの折り返しをヴラホヴィッチが合わせるもシュートは枠の右へと逸れる。
対するローマは11分にアンヘリーニョが左サイドから柔らかいクロスを上げるとファーサイドでフリーになっていたクリステンセンがヘディングシュート。しかし、クロスバーに嫌われて先制とはならず。
スコアが動いたのは15分。ローマは抜け出したバルダンツィが折り返すとディバラのキープからクリスタンテがシュート。これはブロックしたが、こぼれ球をルカクが冷静に押し込んでホームのローマが先制する。
一方のユベントスは31分にキエーザが右サイドでの切り返しから入れたクロスにブレメルが高い打点でのヘディングシュートで合わせ、1-1 の同点に追い付いて前半を終えることに成功する。
後半で先に相手ゴールを脅かしたのもユベントス。46分にガッティからの縦パスを受けたキエーザがそのままスピードアップをして左足でシュートを放つも、ボールは右ポストを直撃。逆転の機会を逸してしまう。
ならばとキエーザは61分に今後は左サイドからカットインを仕掛けて枠内シュートを放つが、これは GK スヴィラルが好守で応戦。キエーザはゴールという結果を手にすることができない。
対するローマは67分にバルダンツィを起点にペッレグリーニに勝ち越し機が訪れるも活かし切れず。直後の69分にはクロスのこぼれ球をクリステンセンが抜け目なく狙ったが、GK シュチェスニーが素早く体勢を立て直して CK に逃れる。
ユベントスは試合終盤にロカテッリとケーンのシュートが枠を捉えたが、どちらも GK スヴィラルの好セーブに阻まれてスコアは動かず。ローマも後半アディショナルタイムにエイブラハムが抜け出しから決定機を得たが、こちらも GK シュチェスニーの牙城は崩せずに試合終了のホイッスル。
試合は 1-1 で終了し、両チームが勝点1を分け合う結果となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
GK の “一丁目一番地” であるシュートストップでチームに大きく貢献。チームが勝点を持ち帰ることに欠かせない働きをしていた。
DF: ガッティ 5.5
積極性があるのは悪いことではないが、リスクマネジメントに必要な状況把握能力と状況判断力を向上させる必要がある。守備の対応は苦戦がちがった。
DF: ブレメル 7.0
失点を許した際にディバラの左足へのヘアが少し緩かったことが唯一の反省点だろう。その後はルカクなど相手 CF を上手く封じ、自ら同点ゴールを決めるなど存在感は強大なものだった。
DF: ダニーロ 6.5
バルダンツィやクリステンセンの攻撃に手を焼いたことは事実だが、試合全体としては対策を講じて好き放題にさせなかったことがプラス。守備ユニットとして堅実な貢献をしていた。
WB: ティモシー・ウェア 5.5
不必要な場面での軽率なイエローカードで自身の評価を損ねてしまったことが悔やまれる。ファールやイエローカードが止むを得ない場面はあるにしても、軽率なプレーは自重できる精神的な成長が今後の鍵になるだろう。
MF: マッケニー 6.0
少し身体が重そうな様子だったが、それでも徐々に調子を上げて逆転を狙うチームの一員として攻撃に加勢し続けていた。
MF: ロカテッリ 6.0
DF ライン前の盾として機能するために汗をかく。試合終了間際に逆転ゴールを決めるチャンスが転がり込んで来たが、GK スヴィラルに阻まれてしまった。
MF: ラビオ 6.0
マッケニーと同様に精彩を欠いた時間帯はあったが、試合全体では帳尻をしっかりと合わせていた。フィジカル面での貢献は確実に計算できることが大きいと言わざるを得ない。
WB: カンビアーゾ 6.0
爆発力を活かして突破口を開く活躍はできなかったものの、状況判断の的確さと冷静さで安定感のあるプレーを見せていた。
FW: ヴラホヴィッチ 5.5
良い形で試合に入ったと思われたが、その後はローマの CB 陣に試合から消されてしまってチームに貢献することができなかった。
FW: キエーザ 6.5
ヴラホヴィッチが少なくとも1人の CB を引き連れて行ってくれる関係で生じたスペースを突いて決定機から得点を狙う貪欲な姿勢は良かった。得点とアシストの双方を記録できた試合であるだけにゴールを決めれなかったことは悔やまれる。
【交代選手など】
WB: コスティッチ 6.0
60分にＴ・ウェアとの交代で出場。カードトラブルに陥る心配がない強みと経験値を活かし、攻撃面で推進力を与えるパフォーマンスを発揮していた。
FW: ミリク 6.0
ヴラホヴィッチに代わって75分から出場する。
FW: ケーン 6.5
キエーザとの交代で75分から出場機会を得る。枠を捉えたヘディングシュートを放ったが、GK スヴィラルの好守に阻まれてヒーローになり損ねてしまった。
MF: アルカラス ー
85分にカンビアーゾとの交代で出場する。
アッレグリ監督 6.0
不満が残る試合内容と言えども、ローマとの勝点差を縮められないという目的を達成したことがすべてだ。チームが定めたシーズンの目標を争う当該チームとの直接対決で敗けなかったことは大きい。
コロンボ主審 5.0
接触プレーに対する判定はさすがに緩すぎるだろう。試合をコントロールできていたとは言い難いし、避けれたはずの負傷が起きてからでは手遅れになってしまうからだ。
