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【採点】 2023/24 セリエA第28節 ユベントス対アタランタ

 2023/24 セリエA第28節が行われ、ホームにアタランタを迎えたユベントスはミリク選手のゴールで逆転に成功するもコープマイネルス選手のゴールで追い付かれ、試合は 2-2 で引き分けました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2023/24 セリエA第28節 アタランタ戦)
  Juventus FC
[3-5-2]
Atalanta BC
[3-4-2-1]
GK 1: シュチェスニー 29: カルネゼッキ
DF 4: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
19: ジムシティ (C)
4: ヒエン
42: スカルヴィーニ
MF 27: カンビアーゾ
16: マッケニー
5: ロカテッリ
20: ミレッティ
17: イリング
77: ザッパコスタ
8: パシャリッチ
13: エデルソン
22: ルッジェーリ
17: デ・ケテラーレ
7: コープマイネルス
FW 14: ミリク
7: キエーザ
90: スカマッカ

 ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。出場停止のヴラホヴィッチ選手に代わってミリク選手が先発出場した他は予想された選手がスタメンに名を連ねる布陣で試合に臨みます。

 対するアタランタのガスペリーニ監督は 3-4-2-1 を選択。こちらは3バックの中央でヒエン選手した他は予想どおりのメンバーが先発する陣容で試合を迎えます。

 

 最初に惜しい場面を作ったのはユベントス。13分にキエーザが左サイドをスピードで突破してクロスをあげるとニアに侵入したミレッティがヘディングシュート。しかし、GK カルネゼッキが好反応で阻む。

 キエーザは23分にイリングからの展開を受けてシュートに持ち込んだが、威力を欠いたシュートは GK カルネゼッキの脅威とはならず。

 スコアが動いたのは35分。アタランタはゴール正面やや左で FK を獲得するとスカマッカが直接狙うと見せかけてパシャリッチが右サイドに横パス。これにコープマイネルスが左足シュートで応え、押されていたアタランタが先制に成功する。

 トリックプレーを完璧に決められてしまったユベントスは前半の残り時間でアタランタの GK カルネゼッキを脅かすことはできず。前半は 0-1 とアタランタがリードを持って折り返す。

 後半は両チームが得点を狙ったことで決定機が数多く訪れる。ユベントスは50分過ぎにキエーザが2度の決定機を得るも活かしきれず。アタランタもスカマッカが56分のロングカウンターを仕上げることができずにスコアは動かない。

 試合が再び動いたのは66分。左サイドに回ったマッケニーがスルーパスを送ると、これに反応したカンビアーゾが GK カルネゼッキの鼻先でシュートを流し込み、1-1 の同点に追い付く。

 攻め続けるユベントスは70分に左サイドのイリングが右足でクロスを入れると、マッケニーが胸トラップで落としてミリクが左足でシュート。このシュートが決まって 2-1 と一気に逆転に成功する。

 粘るアタランタは75分にマッケニーの背後を取ったジムシティからのスルーパスに反応したコープマイネルスが流し込み、2-2 の同点に追い付く。

 ユベントスは勝ち越しを狙って交代策に打って出るが、相手 GK カルネゼッキを脅かすまでには至らず。93分にはキエーザのクロスにケーンとガッティが飛び込んだが同士討ちの形でシュートは枠には飛ばず。

 試合は 2-2 で終了し、両チームが勝点1を分け合った。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  2点ビハインドに陥る可能性があったスカマッカのシュートを阻止したことが大きい。結果的に2失点を喫したことが最後尾で守る守護神としてのマイナス。

DF: ガッティ 5.5
  本職でチームを鼓舞することができていないので平均的な評価になるのは止むを得ない。失点には直接関与はしていないが、自身の担当サイドを起点に2失点した現実は反省材料になる。

DF: ブレメル 5.5
  スカマッカとのマッチアップにやや苦労する。2失点を許した際に動けかなかった理由はロカテッリであり、あの局面を作られた時点で万事休すだった。

DF: ダニーロ 5.5
  失点した後に10分ほどの時間が前後半にそれぞれあったが、チームを鼓舞して状態を上げる音頭取りができなかったことはマイナス評価だろう。コンディション面が整い切っていないことを差し引いてもプラス評価にはならない。

WB: カンビアーゾ 7.0
  攻勢を強めて相手陣内での様々なポジションでボールを受けさせることが最も脅威的であるとプレーで証明した。

MF: マッケニー 6.5
  強行出場させるだけの大きな見返りがチームにはあると実証。攻守両面において最善を尽くしていた。

MF: ロカテッリ 5.0
  勝点を取りこぼす直接的なミスをして同点弾を献上。それでも先発フル出場なのだからレジスタ獲得報道が出るのは必然だろう。

MF: ミレッティ 5.5
  テクニックで存在感を示してはいたが、相手ペナルティーエリア内に近づくほど脅威が薄れていたことが反省点。自身のボールロストからカウンターを招いた際の立ち振る舞いも改善しなければならない。

WB: イリング 6.0
  キエーザの立ち位置に合わせて内と外のポジショニングを選択。逆転ゴールの起点となるクロスを送っており、一定のアピールはできていた。

FW: ミリク 6.5
  前線での献身的なポストプレーでキエーザの決定機を演出。自身はマッケニーのポストプレーからゴールを決め切り、献身性が報われる試合となった。

FW: キエーザ 6.5
  クリスティアーノ・ロナウドがストライカーとして覚醒したように球離れの良いシンプルなプレーに終始して攻撃のリズムを創出していた。得点やアシストなどの数字が残らなかったことが残念だ。

 

【交代選手など】

MF: ニコルッシ ー
  76分にミレッティとの交代で出場する。

FW: ケーン ー
  ミリクとの交代で76分から出場機会を得る。

DF: アレックス・サンドロ ー
  82分からイリングに代わって出場。

WB: ティモシー・ウェア ー
  カンビアーゾとの交代で82分から出場。

FW: ユルディズ ー
  マッケニーに代わって88分から出場する。

 

アッレグリ監督 6.0
  アタランタに勝点差を縮められなかったことが最大の収穫。チャンピオンズリーグ出場権を争うライバル勢も勝点の取りこぼしに付き合ってくれる運にも恵まれた。この現実の前では戦術や采配の是非を議論するのはナンセンスだろう。

グイダ主審 6.0
  カードを使って試合を抑える必要もなく、審判団が目立つことのないレフリングだった。この水準が一般的になれば判定による延長戦が繰り広げられることもないだろう。