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【採点】 2023/24 セリエA第30節 ラツィオ対ユベントス

 2023/24 セリエA第30節が行われ、アウェイでラツィオと対戦したユベントスは後半アディショナルタイムにマルシッチ選手に決勝ゴールを許し、1-0 で敗れました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2023/24 セリエA第30節 ラツィオ戦)
  SS Lazio
[4-4-2]
Juventus FC
[4-3-3]
GK 35: マンダス 1: シュチェスニー
DF 77: マルシッチ
15: カザーレ
13: ロマニョーリ
34: ヒラ
6: ダニーロ (C)
3: ブレメル
24: ルガーニ
2: デ・シリオ
MF 7: F・アンデルソン
32: カタルディ (C)
6: 鎌田
20: ザッカーニ
20: ミレッティ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
FW 19: カステジャノス
9: ペドロ
27: カンビアーゾ
18: ケーン
7: キエーザ

 ラツィオのトゥドル監督は 4-4-2 を選択。カステジャノス選手とペドロ選手が2トップを組み、両翼にはF・アンデルソン選手とザッカーニ選手を配置。4-2-4 にも可変できるシステムで試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。こちらはデ・シリオ選手が約1年ぶりに復帰。カンビアーゾ選手が本来の『右 WB』に下がることで 3-5-2 に戻れる布陣で試合に臨みます。

 

 最初に惜しいチャンスを作ったのはユベントス。10分に左サイドの FK をキエーザが入れるとファーサイドに侵入したブレメルが高い打点でのヘディングシュート。しかし、ボールは枠の右へと外れてしまう。

 一方のラツィオは17分にスローインから最後はカスティジャノスが低い弾道のシュートを放つもボールは枠の右。直後の20分にカスティジャノスがF・アンデルソンとのワンツー・リターンで抜け出して決定機を得るも今後はサイドネットに外れてしまう。

 攻めるラツィオは26分にゴールキックから素早く左サイドに展開して速攻を仕掛けると、クロスを上手く処理したペドロの左足シュートが枠を捉える。だが、これは GK シュチェスニーが好セーブ。ユベントスは難を逃れる。

 ユベントスは41分にデ・シリオからの縦パスを折り返したラビオのクロスにキエーザが合わせたが、シュートは GK マンダスが好守で応戦。前半は両チームともに均衡を破れず、0-0 で終了する。

 ユベントスは52分にイリングのクロスをカンビアーゾが逆サイドで折り返すも GK マンダスがセーブ。こぼれ球を最後はロカテッリがミドルシュートで狙ったが、相手 DF のブロックで枠まで届かず。

 ボールを持つもシュートにまで持ち込めていなかったラツィオは73分に相手陣内でのボール奪取からインモービレが抜け出してマイナスのクロス。これにフリーのマルシッチが合わせたがシュートはブレメルのブロックに阻まれて枠の左へと逸れてしまう。

 上手く前進できなくなったユベントスを尻目にラツィオは86分に再びショートカウンターでゴールに迫るも、ベシーノがシュートを引っ掛けてボールはまたも枠の左。引き分けの雰囲気が強くなる。

 だが、93分にゲンドゥージが左サイドから入れた柔らかいクロスに合わせて大外から斜めに侵入したマルシッチがセクロフの前でヘディングシュートを決めて土壇場でラツィオが均衡を破ることに成功する。

 残されたわずかな時間でユベントスが追い付くことは不可能であり、試合はこのまま 1-0 で終了。ユベントスは試合終了間際に勝点1を取りこぼす結果となってしまった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  ペドロの嫌らしいシュートを正確に阻むなどパフォーマンスは悪くなかった。マルシッチの決勝点は局面を作られた時点で GK には打つ手なしだった。

DF: ダニーロ 5.5
  担当範囲の守備は堅実に遂行していた。主将としてプラスアルファの貢献が期待されたが、攻撃などでチームを下支えするまでには至らなかった。

DF: ブレメル 6.0
  ラツィオの出方が読めなかったことで入りに苦労したが時間の経過とともに適応。普段どおりの強さを見せていた。セットプレーでは得点を積極的に狙う姿勢を見せていたこともプラス。

DF: ルガーニ 5.5
  ブレメルと同様に試合序盤は後手に回っていたことは否めない。慣れた後の守備は安定していたが、攻撃面での貢献が欲しかったことは事実だ。

DF: デ・シリオ 5.0
  約1年ぶりの公式戦だったが、ブランクを強く感じさせる低調なパフォーマンスだった。前半だけで退くのは当然と言わざるを得ない。

MF: ミレッティ 5.0
  出場時間45分の記録を積み重ねたこと以外の収穫点を探すのは困難だろう。

MF: ロカテッリ 5.5
  心ここに在らずという不注意さが散見される。当人だけの責任ではないが、判断の遅さに起因するプレーの遅さによって慌てることになっていた。

MF: ラビオ 5.5
  中盤 MF 陣の中でボールを落ち着かせることができていた存在だったが、周囲が冷静になるには不十分で機能性を欠くパフォーマンスに終始していた。

FW: カンビアーゾ 5.5
  右 WG としての役割が多かったものの、個の力で突破するタイプではないため宝の持ち腐れと化していた。カンセロを左 WG で起用していた時と同じだ。

FW: ケーン 5.5
  前半からチーム戦術は “忠実に” 遂行していた。ただ。肝心の戦術がピッチ上の現実の前には無力だったことが不憫だった。

FW: キエーザ 5.0
  4-3-3 で守備が免除される左 WG に起用すればスポットの当たるプレーはするが、その依怙贔屓を味方に容認させるだけの決定力を示せていないことが問題の根源。

 

【交代選手など】

WB: イリング 5.5
  46分にデ・シリオとの交代で出場。スリップが何度かあったが、左サイドで攻撃に起点になるなど持ち味はしっかりと発揮してチームに貢献していた。

MF: マッケニー 5.5
  ミレッティに代わって46分から出場。中盤 MF 陣の苦戦ぶりは前半と大きく変わらず。フィジカル面での貢献度が増したぐらいだった。

WB: ティモシー・ウェア 5.5
  63分からカンビアーゾとの交代で出場する。試合に入れてはいたが、ラツィオ守備陣を悩ませるほどの厄介さを発揮するまでには至らなかった。

FW: ユルディズ ー
  68分からキエーザに代わって出場。守備に追われたケーンがガス欠状態となったため、独力で何かを成し遂げるという無理難題を課されていた。

FW: セクロフ ー
  80分にケーンとの交代で出場し、ユベントスでのトップチーム・デビューを果たす。マルシッチの決勝点に直接関与してしまったが、今季前半戦にセリエBで居場所を確保できなかった選手の判断ミスを責めることはできない。

 

アッレグリ監督 4.5
  トゥドル監督が率いる新生ラツィオの完成度の低さに期待したのだろうが、見せ場を作れずに敗戦となった。冷遇し続けて来た序列下位の選手が “チームの救世主” になれば苦労はない。

コロンボ主審 5.5
  中盤での激しいチェックが多い試合だっただけに判定基準に対してナーバスになっていた。試合展開への影響が見受けられた訳ではないが、判定へのストレスを抱えていたことがマイナス評価の理由。