ユベントスは公式サイト上でアリアンツ・スタジアムで行われた『ユベントス・ビジネスフォーラム』でスカナヴィーノ CEO が挨拶を行なったと報告いたしました。スカナヴィーノ CEO の発言の概要を紹介いたします。
マウリツィオ・スカナヴィーノ CEO:
「今日、私達は大勢のティフォージが戻って来たアリアンツ・スタジアムにいます。17試合中15試合でチケット完売。収容率は 95% です。
世界中にいる5億人超のティフォージや劇的なペースで増加中のデジタル世界にいる1億6500万人のティフォージも加えなければなりません。
ですが、これらは一部です。私達はイタリアにおける最初のブランドなのです。facebook は欧州トップであり、tiktok は世界一。サッカーチームという制限を加えると成長性・相互性・視認性で世界では5本の指に入ります。
tiktok に関してはすべての分野を考慮して世界トップ10のブランドに位置付けられています。
これは私達のコミュニケーションと皆様の投資を効果的にするパフォーマンスのラインです。加えて来季は注目を集める絶好の機会でもある FIFA クラブW杯 2025 に出場します。
クラブとしては今後3年間の持続可能性と競争力を賄うプロジェクトの礎となる増資を完了しました。
当社の中核事業であるサッカーに関して言及すると、今シーズンは情熱を伴ってスタートし偉大な成功を納めました。現状では少し複雑な段階にあります。
ピッチ上では輝けていない時もありましたし、パフォーマンスは非常にポジティブだったのに結果が伴わない時もありました。
これが私達が落胆していない理由です。チームや監督には大きな信頼を寄せていますし、再スタートの鍵を素早く発見し、今季の目標であるチャンピオンズリーグ出場権獲得とコッパ・イタリア決勝進出を成し遂げるために取り組んでいます」
ユベントスは『Z世代(≒20歳前後の若者層)の利用率が高い tiktok でのブランド力を活かしたアプローチ』を経営戦略に据えていると考えられます。
“様々な情報が氾濫している現代” では『ターゲットが興味を持っている分野』を介したアプローチでなければ見向きもされないでしょう。ユベントスはそこに売上アップの活路を見出し、スポンサー企業を募ろうとしているのだと思われます。
肝心の『サッカー部門』に関しては「年間」を評価軸にした発言でした。
スカナヴィーノ CEO “も” アッレグリ監督を解任する権限を有しています。ただ、チーム編成の責任はジュントリ FD に委譲しているため、「成績不振を理由にアッレグリを解任するかはジュントリの判断次第」との姿勢を貫くことでしょう。
赤字体質の経営を立て直すためにジュントリ FD に権限の移譲を行なっているからです。
スカナヴィーノ CEO が現場介入をするとすれば、今季第22節エンポリ戦以降の大失速に関してでしょう。監督の専権事項である選手起用にジュントリ FD などが口出しをしていた場合は『CEO による是正』が必要になることがあるからです。
収入面でチャンピオンズリーグは大きいため、ユベントスが 2023/24 シーズンをどのような成績で締めくくるのかに注目です。