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【採点】 2023/24 セリエA第21節 レッチェ対ユベントス

 2023/24 セリエA第21節が行われ、アウェイでレッチェと対戦したユベントスはヴラホヴィッチ選手のドッピエッタとブレメル選手のゴールで 0-3 の勝利を手にしました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2023/24 セリエA第21節 レッチェ戦)
  US Lecce
[4-1-4-1]
Juventus FC
[3-5-2]
GK 30: ファルコーネ 1: シュチェスニー
DF 17: ジュンドレイ
5: ボングラチッチ
6: バスキロット (C)
25: ガッロ
4: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
MF 20: ラマダニ
10: ウダン
77: カバ
16: J・ゴンサレス
7: アルムクヴィスト
27: カンビアーゾ
16: マッケニー
5: ロカテッリ
20: ミレッティ
11: コスティッチ
FW 9: クルストヴィッチ 9: ヴラホヴィッチ
15: ユルディズ

 レッチェのダヴェルサ監督は 4-1-4-1 を選択。CF にクルストヴィッチ選手を起用し、両翼のアルムクヴィスト選手とウダン選手を中盤 MF 陣と同じ高さに配置する形で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。こちらは先発が予想されたメンバーを予想どおりの布陣に配置して試合に臨みます。

 

 最初にチャンスを作ったのはレッチェ。5分に右サイドのウダンが入れたクロスから生じたこぼれ球を回収したクルストヴィッチが左足で狙うもシュートは枠の左に外れる。

 一方のユベントスは11分にミレッティの左 CK をマッケニーが高い打点のヘディングシュートで合わせたが、シュートはゴールライン手前でクルストヴィッチに跳ね返されて先制とはならず。

 ユベントスはこの直後の12分にユルディズの速攻から最後はヴラホヴィッチからのラストパスを受けたコスティッチが左足でシュートに持ち込むも、ボールはクロスバーのわずかに上を通過してしまう。

 この後は両チームともに決定機を作ることに苦戦。相手 GK を脅かすことはできず、前半は 0-0 で終了する。

 試合が動いたのは59分。ユベントスはマッケニーがロングカウンターを発動させると、スルーパスを受けたユルディズがミドルシュート。これは GK ファルコーネに阻まれたが、こぼれ球を回収したカンビアーゾからのクロスをヴラホヴィッチが左足ボレーで合わせて先制に成功する。

 ユベントスは67分に右 CK の流れからコスティッチが入れたクロスをマッケニーがファーサイドで折り返し、これをヴラホヴィッチが押し込んで2点目を奪取。リードを2点に拡大する。

 まずは一矢報いたいレッチェは75分に左サイドでサイドチェンジを受けたドルグが無駄のないトラップから右足で巻いたシュートを放つも、シュートは GK シュチェスニーの正面を突いてゴールとはならず。

 逆にユベントスは85分に左サイドで FK を獲得すると、今度はイリングが供給したクロスをブレメルが豪快なヘディングシュートで応えて3点目。勝敗の行方を決定付けることに成功する。

 結局、試合はこのまま 0-3 で終了。後半に3得点を奪ったユベントスが勝利を手にした。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  出番は少なかったが、後半アディショナルタイムにサンソーネのシュートを阻むなど最後まで集中力を保ってクリーンシート達成に貢献した。

DF: ガッティ 6.5
  守備でトラブルに遭遇することはなく、前節での出場停止が良いリフレッシュになった。セットプレーで得点を狙う試合展開で存在感があったこともプラス。

DF: ブレメル 7.0
  堅牢な守備を今節でも披露。試合終盤には勝敗の行方を完全に決定付ける自らのゴールで勝利に花を飾った。

DF: ダニーロ 6.5
  フィジカルコンディションに比例してパフォーマンスも徐々に上がって来たことが朗報。経験豊富な精神的支柱であるだけにチーム力の底上げによる貢献度は地味だが大きい。

WB: カンビアーゾ 7.0
  肝心のタイミングで持ち場にいない悪癖は消え、現在は神出鬼没の存在としてチームに欠かせなくなっている。メッザーラも難なく担える技術と献身性は今節でも光っていた。

MF: マッケニー 6.5
  今節ではダイナミズムで攻撃時の動力源としても機能。待望の今季初ゴールはヴラホヴィッチに “盗まれて” しまったのだから、ディナーをご馳走してもらうべきだろう。

MF: ロカテッリ 6.5
  レジスタとして試合の先行きを読み、チームを勝利に導く。中盤でチームに落ち着きを与えられる存在は大きいことを改めて印象付けた。

MF: ミレッティ 5.5
  ラビオ離脱で思わぬ先発機会を手にすることができたが、攻撃時に活用したい前方に予想外の “先客” がいたことへの戸惑いがプレー判断に影響していた。この経験を成長への糧とする必要がある。

WB: コスティッチ 6.0
  攻守において献身性を示す。贅沢を言うようだが、12分の決定機ではシュートを枠内に飛ばして欲しかった。

FW: ヴラホヴィッチ 7.5
  前半はポストプレーの精度で少し苦労したものの後半ではしっかりと修正。均衡を破る貴重な先制点を決めるなどドッピエッタの活躍でチームの勝利に大きく貢献した。

FW: ユルディズ 6.0
  攻撃時に使いたいスペースが限られていたことで不完全燃焼だったことは否めない。それでも先制点に関与した際のプレーでは鋭さを見せており、根気強く落ち着いて試合に臨み続けることは重要になるだろう。

 

【交代選手など】

WB: ティモシー・ウェア 6.0
  57分にミレッティとの交代で出場。右 WB としてチームに活力をもたらす。プレー選択の判断は悪くはないが、選択したプレーの実現確率を計算してプレーを取り消す判断力を伸ばして行くことが今後の課題になるだろう。

WB: イリング 6.5
  74分からコスティッチに代わって出場する。カンビアーゾと連携して左サイドを担当し、FK からアシストを決めて成長をアピールした。

FW: ミリク 6.0
  ユルディズとの交代で74分から出場。

DF: アレックス・サンドロ ー
  カンビアーゾとの交代で81分から出場機会を得る。

 

アッレグリ監督 7.0
  前半は均衡を破ることに苦労したが、ハーフタイムと交代策を活用して勝利という結果を持ち帰ることに成功した。途中投入が可能な選手が限られている状況が続いているが、結果的に出場した若手選手に経験として還元できていることが思わぬ財産になっている。

ドヴェリ主審 6.0
  審判団の判定基準は的確だったと思うが、主審のポジショニングには不満が残る。ユベントスの左サイドからの攻撃にぎこちなさがあったのはDF と MF のライン間に “12人目の選手” として陣取っていたからではないだろうか。