スタディオ・レナート・ダッラーラで行われた 2022/23 セリエA第32節ボローニャ戦に 1-1 で引き分けたユベントスのアッレグリ監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「先週のような試合では敗けていました。なので、ポジティブな面に目を向けましょう。私達は決定的なエピソードをミスしましたが、ラツィオとの勝点差を1つ縮めました。
今日は勝ちたいという気持ちは強かったものの成功はしませんでした。しかし、ここからが本番です。カンピオナートで再び勝点を獲得することが重要だったのです。
ミリクは技術的に素晴らしいプレーをしていました。PK は残念です。強くシュートを蹴るべきだったからです。試合を通して非常に良いプレーをしていたことに変わりありません。
キエーザが2試合続けてスタメン出場したのもポジティブなことです。別枠の選手ですから周囲でプレーする選手たちには知性が要求されます。
前日会見でも言いましたが、今が最も難しい瞬間なのです。
私達は1歩ずつ進んで行かなければなりませんし、順位を上げるために連勝を始めなければなりません。それから、ヨーロッパリーグのことも考えなければならないのです」
ファン・クアドラード選手:
「私達にとっては勝つことが重要でした。悔いはあります。多くの決定機を作り出しましたが、相手にとっては致命的ではなかったからです。
仕事を続けるしかありません。難しいシーズンですが、全員の力で前進するしかないのです。これがユーヴェの強さですし、何に対してどのように団結するかを知っているからです。
まだ試合は残っていますし、私達は最善を尽くさなければなりません。結果を残すクオリティーを有しているのですから」
サムエル・イリング選手:
「ポジティブな夜で1歩進むことができました。私は自分のミスから学び、改善することだけを考えています。
年齢?差別的な要因ではありません。私達はプレーしなければなりませんし、何ができるのかを示さなければなりません。私はゴールと得点で貢献したいと思っています」
ボローニャの『チームとしての攻撃』にユベントスは『個の能力』で対処・応戦した試合展開だったと言えるでしょう。
両チームともに2点目を決めて勝利を手にする可能性は十分にありましたが、互いに決定機を逸したことで結果は「引き分け」でした。ユベントスとしては勝利を持ち帰りたかっただけに悔やまれる結果です。
ただ、チームが勝ち切れない本質的な原因は「決定機を効率的・効果的に作り出せていないこと」でしょう。2点目が入る可能性が低いチーム状況では対戦相手に “エピソード” が発生すると、ユベントスの勝率が大きく下がってしまうからです。
ピッチ上にいる選手たちによる『最適な状況判断』に託すアッレグリ監督のアプローチでは今後の試合でも綱渡りの展開が続くことになると思われます。
次戦のセリエA第33節レッチェ戦はボローニャ戦から中2日で行われるため、コンディションの回復に重きが置かれることになるでしょう。ラッキーボーイ的な選手が現れるのかに注目です。