スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行われた 2022/23 コッパ・イタリア準決勝セカンドレグのインテル戦に 1-0 で敗れたユベントスの監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「最初の15分は眠っていました。全体的には良い試合でしたが、枠内シュートはほとんどありませんでした。インテルとの試合は常に難しいこともあり、出る幕はありませんでした。
私達はバッテリーを充電しなければなりません。直近のリーグ戦5試合で4敗だからです。
ヨーロッパリーグ準決勝も控えていますし、私達は腕をまくる必要があります。ミランとローマを退けて3位の座を死守しなければならないのです。
ダニーロは警告を受けていましたからね。ボヌッチの方が良かったですし、良い試合をしていました。攻撃面でもっと上手くやらなければなりませんし、結果は覆りません。
最後まで挑戦しましたし、注意力・欲求・狡猾さを高めなければならないのです。
残念です。60分までは非常に強いチームを相手に良い試合ができていたのですから。私達の周りでは様々なことが起こります。日曜日のナポリ戦では両チームがすべてを投げ打ちましたし、ファーストレグは良い試合でしたが、過ぎ去りました。
ミリクを投入したのは存在感を高めるためです。他の選手が離脱していたのでキエーザを CF に配置しました。カンピオナートは残り7試合で勝点3差にミランとローマがいます。私達は前進しなければなりません」
レオナルド・ボヌッチ選手:
「インテルとの対戦であったこと、試合に敗れたこと、決勝進出を逃したことが苦痛であるのは明らかです。
ハンドブレーキを引いたままで試合に入り、避けれたはずの失点を許してしまいました。インテルにダメージを与える状況を作りたかったのですがそういうことです。あらゆる面でもっと何かが必要です。
序盤はインテルの圧力に苦しんでロングボールを余儀なくされ、キエーザはボールキープに苦しみました。ただ、チームとしてはインテルが効果的で良いプレッシャーを仕掛けて来たと理解しなければなりません。
交代時の口論?それはありません。足が攣りかけていたので交代回数の消耗を避けるために交代を求めていたのです。タイミングを理解してもらえたかは不明ですが、交代が理由で口論したことはないですし、これからもないでしょう」
3月下旬にリーグ戦で対戦した時とは比較にならないほど出足の鋭いインテルがピッチ上にはいました。その一方でユベントスは『無策』に映りました。
キエーザ選手の突破力を活かす「コース取り」や「ビルドアップ」が準備されている訳でもなく、ヴラホヴィッチ選手に託すつもりであったと思われる『CF のタスク』を “そのまま” 任せて何もできずに時間を浪費する結果となったからです。
ボールを持った選手が【それぞれの局面での最適なプレー】を選択し、周囲にいる選手たちが【味方のボール保持者が局面での最適なプレーを選択する前提でのサポート】に入ることができれば結果は付いてくるでしょう。
しかし、そうしたことができる経験豊富な選手で占められていないから戦術面の乏しさが繰り返し問題視されているのです。
週末はアウェイでのボローニャ戦が控えています。リーグ戦は3連敗と完全にブレーキがかかっており、アッレグリ監督が難局をどのように打開するのかに注目です。